グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
9月3日は、浅草のデザインホテル「TOE LIBRARY」のニシオヨシアキさんからの紹介で、出版レーベル「地下BOOKS」の小野寺伝助さんが登場。「地下BOOKS」立ち上げのきっかけになったZINEについてや、おすすめの本に感じるパンク精神について伺いました。
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ZINEを出版するために、「地下BOOKS」を立ち上げ
Celeina(MC):出版レーベル「地下BOOKS」は、どんな経緯でスタートされたのですか?
小野寺:ずっと文章を書いているんですが、それをZINEにまとめた時に、本屋さんに置いてほしいと思って、2018年にレーベルという形で立ち上げました。
タカノ(MC):きっかけになったZINEはどういう内容なんですか?
小野寺:『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』というタイトルです。
タカノ:そのZINEを持ってきていただいていますが、パンチがあるタイトルなのに、スタイリッシュで、カフェに置いてあるようなすごく素敵な装丁です。
Celeina:そのギャップがすごく素敵ですよね。どんな内容になっているんでしょうか?
小野寺:一言で言うと、本を紹介する本です。
Celeina:見開きで本を1冊ずつ紹介されていて、考察コンテンツにも繋がる要素を感じます。YouTubeで映画の考察をしている動画がありますが、ちょっと似ている雰囲気がありますね。
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ZINEのあり方も「パンク的」だと思う
タカノ:この「パンク的」という概念はどういった考え方なんですか?
小野寺:僕はずっとパンクバンドをやっていて、パンクが大好きなんです。パンクってカウンターカルチャーで、大きなものに反抗したり、既存のシステムに対抗する文化として生まれたという側面が、僕は好きなんです。ただ単に1つの音楽ジャンルというだけじゃなくて、個人の生き方や哲学にも通ずる部分があって、考え方や思想、あり方というところにまで、大きく広げて捉えることができる文化だと考えています。この本では、その「パンク的」な概念に通ずる本を紹介しています。
タカノ:よく考えたら、ZINEという媒体も、インディーズメディアというか、個人が出しているものじゃないですか。大手出版社の流通には乗らないというところで、「パンク的」という概念に通ずる部分がありそうですよね。
小野寺:まさに、ZINEのあり方も僕はパンクだと思っています。
タカノ:ZINEはパンク。良いですね。概念が広がる感じで。
Celeina:このZINEはどこで読めますか?
小野寺:いわゆる一般的な本屋さんには置いていませんが、独立系書店と呼ばれるようなリトルプレスやZINEをよく扱っている本屋さんで販売していただいています。今は100店舗以上で買えると思いますし、いろんな本屋さんの通販でも扱ってくださっているので、ネットで調べていただければ手に入ると思います。