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漫画編集者の仕事は、漫画家と共に面白い作品を作って売ること
タカノ:改めてですが、漫画編集者とは具体的にどんな仕事をされているんですか?
千代田:簡単に言うと2つだけしか仕事がなくて、面白い漫画を漫画家さんと一緒に作るということと、その漫画を沢山売るということです。
面白い作品を漫画家さんと作るというのは、例えば「このキャラクターにはこいつと一緒にこういうことをやらせましょう」とか、「このキャラクターは、このタイミングで死んでしまってもいいんじゃないですか」とか、意外に物語の内容まで立ち入って作家さんと打ち合わせをします。おそらく皆さんが思っている以上に、物語自体も一緒に作り上げていくことができるんです。そうやって作られた面白い漫画をどう売るか、具体的には宣伝やフェア、デザインといったところまで考えます。作品の面白さのクオリティと売れ行きのクオリティの、どちらの責任も取るという立場の職業になります。
Celeina:その2つの立場を基本的に1人でやられるんですか?
千代田:そうですね。出版社内に宣伝部とか販売部とか、クロスメディアやアニメライツみたいな色々なエキスパートの部署があるので、その方々と一緒に組んで、先導するような立ち位置で売っていくという形です。
Celeina:めちゃめちゃ大事な役割ですね。