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大学時代に熱中した演劇が漫画編集者を志すきっかけに
Celeina:大学時代は演劇に熱中されていたんだとか。
千代田:大学の5年間は演劇をめちゃめちゃやっていましたね。
Celeina:出る側ですか?
千代田:はい。最初は役者として始めたんですけど、途中で都度僕がいいなと思う人を集めて上演する、プロデュース劇団と呼ばれる小さい劇団を始めました。そこで脚本や演出も途中からやっていました。
タカノ:どんな内容の演劇だったんですか?
千代田:いわゆる小劇場演劇と呼ばれる、下北沢でやっているようなものを想像していただけるといいかもしれません。一番大きい規模でやった作品は、若者5、6人組の物語です。いたずら動画みたいなものをニコニコ動画にアップして、世間を驚かせてやろうという気持ちで始まったものが過激になっていって、それがテロリズムまで発展してしまうというお話でした。今思うと何か分かりづらいなとも思いますが、伝えたいことを込めながらやっていました。
タカノ:編集者よりも、作家寄りな感じもしますね。
Celeina:そのまま演劇の世界に入ろうとは思わなかったんですか?
千代田:一瞬考えました。ただ単純に、自分がずっと好きで物語を書き続けるということがあまりうまく想像できなかったのと、演劇の世界において、僕よりもずっと面白い作品を書かれる方が沢山いたので、僕は多分作家じゃないんだろうなと思いましたね。ただ、プロデュースするということ自体はすごく面白かったので、裏方というか、プロデューサーや編集のような仕事に就きたいなと思って、今の仕事をしています。