グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
12月18日は、バイリンガルラッパーで同時通訳者のMEISOさんが登場。放送の前日に行われたMCバトルの感想や、ハワイへの移住を決断した理由、2023年に出版した英語学習本の詳しい内容などについて伺いました。
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MCバトルのために約5年ぶりの来日
タカノ(MC):MEISOさんは普段ハワイにお住まいということですが、今回はどうして日本にいらっしゃったんですか?
MEISO:僕はラッパーをやっていて、昨日開催されたMCバトルに呼んでもらっていたので来日しました。
タカノ:どんなイベントだったんですか?
MEISO:KT Zepp YOKOHAMAで行われた、『KING OF KINGS vs 真ADRENALINE』というイベントで、日本中の猛者MCが集まって、お互いをディスり倒すバトルをしてきました。
タカノ:実は2003年の『B-Boy Park 2003』のMCバトルチャンピオンになったことでMEISOさんのことを知ったんですよ。
Celeina(MC):リスナーの方も、これでピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんね。
MEISO:2003年ですからね。まだ生まれていなかった方も多いかもしれないですけどね。
タカノ:MCバトルは久しぶりだったんですか?
MEISO:そうですね。5、6年ぶりのはずです。
タカノ:そのバトルに参加するために日本へ来たということですが、どうでしたか?
MEISO:めちゃくちゃ楽しかったです。
Celeina:やっぱり楽しいが最初に来るんですね。
MEISO:沢山の人の前でフリースタイルをして、アドレナリンラッシュという感じで最高でした。
Celeina:MEISOさんがラップをされるときは日本語がメインなんですか、それとも英語をミックスして?
MEISO:ミックスしているのもあるし、英語だけ、日本語だけの曲もあるんですけど、昨日は日本語のお客さんばかりなのでほぼ日本語だけでやりました。負けました。
Celeina:でも「楽しい」が最初に出てきましたからね。すごく素敵ですよね。
MEISO:ラップを一生懸命、熱くやらせてもらえていたので、高校生に戻ったような、青春という感じでした。
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コロナ禍をきっかけにハワイでの生活を再開
Celeina:先ほどもお話しにありましたけれども、MEISOさんは現在、ハワイを拠点に活動されているんですよね?
MEISO:そうですね。活動と言っていいのか分かんないんですけど。
Celeina:どうしてハワイを拠点にされているんですか?
MEISO:元々ハワイ育ちなんです。高校と大学をハワイで過ごしていて、両親もハワイにいるので、戻ったという感じですね。コロナ禍になって、リモートワークである程度のことをできるよねという話になったので、じゃあ戻っちゃおうかという流れで、3年前からハワイに戻りました。日本からの仕事を、向こうでやっている感じですね。
Celeina:ある意味コロナ禍だったからこそ気付けた、新しい生活の仕方ですよね。
MEISO:コロナ禍で見つかったラッキーみたいなものですね。
タカノ:通訳のお仕事をされているんですよね?
MEISO:普段は同時通訳、翻訳、字幕などをやっています。
Celeina:私も番組内で同時通訳をさせてもらうこともあるんですけど、本当に難しくて。
MEISO:いきなり出来るものでもないですよね。
タカノ:ニュアンスを伝えるために、直訳じゃなくて自分の言葉で変換したりしますよね。
MEISO:機械翻訳や直訳だと伝わらないようなニュアンスなどを汲み取ることは、非常に大事ですね。例えばアメリカの直接的な表現をそのまま日本語に置き換えると失礼だったりとか、逆に日本語だと回りくどい表現があったりとか、そういう文化的な違いもあるので。
Celeina:だから両方のカルチャーまでも理解するっていうことですよね。
MEISO:カルチャーを翻訳するっていうところですね。ちょっとカッコよくなっちゃいましたね。
Celeina:GRAND MARQUEEはカルチャー番組なので繋がりましたね。
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ヒップホップの根底にある、楽しみながら学ぶ「エデュテインメント」という形式
Celeina:今年(2023年)の8月に『HIP HOP ENGLISH MASTER ラップで上達する英語音読レッスン』を出版されたということで。
タカノ:少し読ませていただいたんですけど、この本すごいですよ。ラップと英語、どっちも学べる。
Celeina:目から鱗でしたよ。ラップという切り口から英語の発音という部分まで教えていくのはビックリでした。
MEISO:ありがとうございます。この本ではヒップホップを学習法として捉えているんですが、これを英会話に活かしましょうというのは初めてかもしれないです。ただ、ヒップホップを通して学びましょう、というのは、もともとヒップホップの要素の一部なんです。エデュケーションとエンターテインメントを合わせた「エデュテインメント」という言葉があって、楽しみながら学べるというのが、ヒップホップの根底にあるんです。なので、そういう意味では、ヒップホップカルチャーに忠実な動きだと僕自身は思っています。
Celeina:先ほど、カルチャーを訳すという話も出ましたが、MEISOさんの本の中には、ヒップホップの用語を教えてくれるコーナーとか、英語でラップをどうやって書くかっていうコーナーがあったりして面白いんですよね。
タカノ:英語を学びたい人だけじゃなくて、ヒップホップについてもっと詳しくなりたい人とか、ラップスキルを上げたいという人にもおすすめですよね。
MEISO:そうですね。あと表紙にも書いていますけど、STUTSさん、EVISBEATSさん、DJ Mitsu the Beatsさん、 Eccyさんという僕の好きな4人のビートメーカーさんにオリジナルビートを作ってもらったんです。それに合わせて英語のラップの練習もできますし、かっこいいビートを聴きたいという人も楽しめます。
タカノ:なるほど。この本にはQRコードが載っていて、そこから音声が聴けるというシステムなんですけれども、今日は特別にちらっと聞いてみましょうか。
(音声)
タカノ:すごい!
MEISO:ありがとうございます。『パラッパラッパー』というゲームをイメージして、リズムゲームみたいにしたんです。
Celeina:英語の中でも日本語の発音とまるっきり違うワードをピックアップされていて、発音の練習ができる音声ですね。
MEISO:発音を矯正するというところもコンセプトです。今流したチャプターではTのフラップ音に注目していて、「water」をすらっと言うと「t」が「r」の発音に近くなるとか、そういうものが色々入っています。同時にリズム感も鍛えられるので、これをやってカラオケに行ったらちょっとラップがうまく歌えるかもしれないですね。
タカノ:英語でもリズムって大事ですからね。
MEISO:フローが大事です。
タカノ:さあ、まだまだお話聞いていきたいんですけども、ここで1曲挟みたいと思います。MEISOさんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、どんな曲でしょうか?
MEISO:ハワイのモロカイ島のPanilolo Prince and Queen Maile Jacksonという夫婦ユニットの” Get the Flock off Our Mountain”という曲です。J-WAVEさんで2度とかかることがない、これまでも絶対かかってない曲にしたいっていうこだわりがあって、ハワイのローカルのヒップホップを選びました。ハワイ語で歌われていて、フラのチャントも入っているんですよ。この曲は自然保護について歌っているものなんですが、ピースフルなものが多い自然保護の曲と違って、Fワードと発音が似ているワードもあるんです。「我々の山から今すぐ降りろ」という、そんな曲です。聴いてください。
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自著のイベントで、母校の先輩でもあるダースレイダーと対談&ワークショップも
Celeina:MEISOさんにお話を伺ってきたんですが、本日この後にイベントがあると聞いております。
MEISO:そうなんですよ。下北沢のB&Bという本屋さんで、先ほどお話させてもらった本のイベントがあります。通っていた明星学園の先輩でもあるラッパーのダースレイダーさんと対談をしたり、英語ラップのワークショップをしたりするんです。
Celeina:さて、「FIST BUMP」グータッチで繋ぐ友達の輪ということでお友達をご紹介してもらっていますが、どんな方をご紹介いただけますか?
MEISO:友人の、批評家・ビートメーカー・MCの吉田雅史さん、a.k.a MA$A$HIです。僕のアルバム『轆轤 -ROKURO-』のビートメーカーをやってくれた人なんです。
タカノ:一言で表すと、どんな方ですか?
MEISO:一言で言うと、お茶目なプロフェッサー。
タカノ:ありがとうございます。明日は批評家でビートメーカーの吉田雅史さんをお迎えします。
Celeina:「FIST BUMP」、今日はバイリンガルラッパーで同時通訳者のMEISOさんをお迎えしました。ありがとうございました。
MEISO:ありがとうございました。Respect。
『HIP HOP ENGLISH MASTER ラップで上達する英語音読レッスン』 PR動画
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GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann