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『フェイクマミー』は「ニセママ」を透明化しない。替えの効かない存在を描くドラマ

2025.11.21

#MOVIE

©TBS
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本作は2025年の「いま」を的確に捉える

第6話、薫にとっての唯一のママ友・さゆり(田中みな実)がニセママに気づいてしまう©TBS
第6話、薫にとっての唯一のママ友・さゆり(田中みな実)がニセママに気づいてしまう©TBS

『フェイクマミー』の第1話から驚いたのは、2025年に放送された様々なドラマで扱われてきた多くのテーマが、この一作に盛り込まれていたことである。『フェイクマミー』の構想は2023年以前から考えられていた(元のタイトルは『フェイク・マミー』)ものなので、この一致は偶然でしかないが、本作は、2025年の「いま」を的確に捉えた作品だといえる。

たとえば、独身女性×子持ち女性の連帯は、さまざまな家庭環境の人々が「家事」を通して、悩みや苦しみを分かち合った『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)のエキシビジョンマッチのようにも感じた。そして、茉海恵といろは、そして薫の関係性は、職場でも家庭でも学校でもない「サードプレイス(第三の場所)」という新たな概念を提示した『バニラな毎日』(NHK総合)を思い出す。また、子どもを持たない女性がどうやって社会と関わっていくかという問いは、『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)に登場した冨永愛演じる都のエピソードでも考えさせられた。

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