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トリを飾ったTempalay
メインステージ「GRAVITY」にて2日目のトリを飾ったのは、Tempalay。サポートメンバーには榎元駿(ODD Foot Works / Ba)、OCHAN(NIKO NIKO TAN TAN / Syn)がジョイン。「GRAVITY」は屋根が半円型になっていて、天井から吊るされるドーナツ状のセットの中央にはミラーボールがあり、それが瞳のようであり宇宙のようでもあるのだが、そのセットを生かしながら楽曲にあわせて完璧にオペレートされる照明デザインがTempalayのサイケデリック、スペイシー、ときに神々しくもあるサウンドを見事に引き立てていた。


Tempalayの小原綾斗(Vo、Gt)がMCで、フェスのスタッフが楽しそうだったことを何度か語っていた。様々なフェスやイベントに足を運んでいると、音楽へのリスペクトよりも大人の事情が匂ってくるものもあるのだが、『EPOCHS』は、音楽の文脈を汲んだ良質なラインナップや遠藤治郎を起用した空間・ステージデザインなどから、普段ミュージシャンと近くで接しているスペースシャワーミュージックチームならではの「ライブ」というものに対する深いリスペクトと、クリエイティブへのこだわりが見えるフェスだった。



東京からアクセスがよく、澄んだ空気や気温が気持ちいいだけでなく、なによりそれが心地よさを生んでいた。今年が初開催だった『EPOCHS』、来年以降も続いてほしいと切に願う。
