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深夜の”晩活”グルメドラマ『晩餐ブルース』は「帰る場所」を教えてくれる

2025.2.26

#MOVIE

©「晩餐ブルース」製作委員会
©「晩餐ブルース」製作委員会

テレ東の深夜ドラマと言えば、今までにテレビドラマに関わって来なかった映画界や演劇界の才能を抜擢し続けてきたが、毎週水曜深夜1時から放送中のドラマ『晩餐ブルース』も、その一つと言えるだろう。

長らく演劇界で活躍してきた山西竜矢と、映画監督としても活躍してきた灯敦生や高橋名月らが脚本を、映画『ココでのはなし』(2024年)のこささりょうま、『マイスモールランド』(2022年)の川和田恵真が監督を務めた本作。

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレ東系)、通称「チェリまほ」を手掛けた本間かなみがプロデューサーを務め、山西とは『今夜すきやきだよ』(テレ東系)に続くタッグとなった本作は、谷口菜津子のマンガ原作に基づき、アラサー女子の二人暮らしを描いた前作に対して、完全オリジナルでアラサー男子の「晩活」を通じた関係性を描いている。

井之脇海や金子大地、草川拓弥、穂志もえかなど映画主演も務める俳優たちにも注目が集まっている本作の第1話~第5話について、ドラマ・映画とジャンルを横断して執筆するライター・藤原奈緒がレビューする。

※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。

美味しいご飯の価値を教えてくれるドラマ

毎回、美味しいご飯を食べる田窪優太(井之脇海)©「晩餐ブルース」製作委員会
毎回、美味しいご飯を食べる田窪優太(井之脇海)©「晩餐ブルース」製作委員会

温かいご飯を食べる。温かいお風呂に入る。部屋を片付ける。そんな簡単なことがどうしてもできなくなるほど疲れている日が、私たちにはよくある。仕事に忙殺されすぎて、とりあえずの栄養補給しかできないドラマディレクター・田窪優太(井之脇海)や、彼と同期のプロデューサー・上野ゆい(穂志もえか)のように。そして、人に振舞う料理はいつも完璧にも関わらず、自分のための料理にはやる気が起きない元料理人・佐藤耕助(金子大地)のように。そんな彼ら彼女らのありのままを「そんなこともあるよね」と受け止めながら、人と人とを繋ぎ、食べた人の心と身体を前へ前へと動かしてくれる。そんな美味しいご飯の存在を教えてくれるのが、水ドラ25枠で放送中のドラマ『晩餐ブルース』(テレ東系)だ。

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