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川島小鳥が語る、カメラと人生。「今」を好きになれたのは、カメラがあったから

2025.10.8

シャオミ・ジャパン

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『BABY BABY』で見つけた、「遊びの延長」で作品をつくるスタイル

─写真家としてご活躍されている川島さんですが、年齢やキャリアを重ねるなかで、ご自身の写真の「スタイル」についてどのような変遷があったのでしょうか?
 
川島:10代の頃に写真が好きになって、いろんな写真家さんの作品をたくさん見ました。僕が高校生だった1990年代後半は雑誌文化でしたし、写真集もたくさん出版されていたので、触れるものも多かったんです。でも写真が好きだからこそ、似たスタイルにはならないように意識していた時期はありました。当時は写真以外にも、映画や漫画といった好きなものから自分の好みの「感じ」を見つけていった気がします。

─第10回新風舎・平間至写真賞を受賞した写真集『BABY BABY』(2007年)からずっと、川島さんは人物写真を中心に撮られていますが、人物にカメラを向けるようになった経緯はどんなことでしょうか?
 
川島:以前は人を撮るのが恥ずかしくて、道端の電柱や置き物など、人以外のものばかり撮っていました。でも、大学で『BABY BABY』のモデルをつとめてくれた友だちと出会い、その子を撮るようになってから、写真を撮ることがものすごく楽しくなったんです。ふたりとも好きなものが一緒で、好きな映画や漫画の話ばかりしていました。時間がたくさんあるので、延々とおしゃべりをしながら写真を撮る。被写体とカメラマンという関係ではあったんですが、遊びの延長で一緒に好きな世界観を作っていくような感覚でした。それ以来、このやり方で人物を撮ることが自分のスタイルになっています。
 
─カメラを向けると、被写体との関係に距離ができてしまいそうですが、川島さんにとってカメラは、むしろ関係を深めてくれるものなんですね。
 
川島:被写体とカメラマンという二項対立ではなくて、カメラがあることで関係をつないでくれる感じがします。写真を撮ることが会う理由になるし、お互いに好きなことを通じて共感し合ったり興味がわいたりして、一緒にものづくりができる。
 
─『BABY BABY』は川島さんのスタイルを確立する、ターニングポイントだったんですね。
 
川島:そうですね。あのときの感情を、ずっともち続けてたいです。
 
─そのためにご自身のなかで、写真を撮るときに決めていることはありますか?
 
川島:写真はなんでも撮れるものだからこそ、やらないと決めていることはあります。たとえば、ロケハンは苦手です。事前に撮影場所を見てしまうと感覚が変わってしまうというか、自分には合っていない気がします。計画するよりも「今がスペシャル」と思いながら、心が動いた瞬間を撮りたいです。

撮影:加藤春日 撮影機材:スマートフォン Xiaomi 15T Pro

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