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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

無数の肩書を持つイリエナナコ。中学生で映画制作を始めた強力なクリエイター魂を語る

2023.3.28

#MOVIE

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

3月28日に登場いただいたのは、BONUS TRACK桜木彩佳さんが紹介してくれたイリエナナコさん。監督した映画『謝肉祭まで』のお話や、マルチクリエーターとしての生い立ち、そして電動工具ブランド「マキタ」への愛まで、幅広くうかがいました。

中学生で映画制作。しかもセリフは中国語!

タカノ(MC):今日は映画監督、広告のコピーライター、クリエイティブディレクターで、アパレルブランドもやられていて、さらに言葉をテーマにしたアーティスト活動も行われているイリエナナコさんをお迎えしました。よろしくお願いします!

イリエ:よろしくお願いします!

タカノ:桜木さんがね、カラフルな方ですって紹介してくれて。髪の毛が赤くて、見た目もすごいカラフル。鮮やかな感じで春っぽくて、すごく素敵で。

イリエ:年中こんな感じです(笑)。

写真左がイリエさん

タカノ:いいですね。先ほど僕紹介した通り、肩書きをたくさんお持ちなんですけど。

イリエ:多いですよね。もうその場に合わせてかいつまんで使うようにしているんですけど。情報量が多すぎて過ぎて混乱させてしまうので。

タカノ:最初は何から始められたんですか?

イリエ:仕事・就職としては広告の会社が初めてで、CMだったりコピーだったり、広告クリエイティブですね。

タカノ:プランナーみたいな感じですか?

イリエ:もう全部ですかね。デザインはできないので、プランナーとコピーライターとか。

タカノ:仕事以外でいうと、どんなことから創作活動が始まったんですか?

イリエ:今日の紹介になかったダンスなんですけど、また混乱していくので(笑)。

タカノ:いいですねこのカオス感がね(笑)。それ自体がもうイリエさんのキャラクターであり素敵なところで。

イリエ:そうですね(笑)。今やっていることに繋がってるので言うと、中学3年生ぐらいのときに映画を撮り始めたのが始まりですね。

タカノ:すごい早い!!!! 中学生から映画(驚)。今、映画監督をやられていますけど、中学生のときからもう……

イリエ:ね、あんまりやっていることには進化がなくて(笑)。

タカノ:いやいやいやいや! そんなことないですよ。そのころからご自身の表現をやられて、お仕事にもなってるところがすごいです。中学生のころは、どんな映画を撮ってたんですか?

イリエ:同級生5人ぐらいで、自分たちも出ながら、絵コンテを描いたり、撮影したりしていたんですけど、セリフが日本語じゃなくて中国語だったんですよ。

タカノ:一体どういうことなんだ……

イリエ:『街』というタイトルで、その設定が「どこかにあるけどどこにもない街」だったんです。だから日本語じゃない言語にしたくて、英語だとわかる人はわかってしまうので、中国語にしちゃおうっていう。

タカノ:イリエさんの中で、こういうのを撮りたいなっていうストーリーがあったんですか。

イリエ:そうですね。学校の中でまで撮っていたからもう学校で発表しようとしていたんですけど、カトリック系の厳しい学校だったので、全て「愛」に通じていないと認めてもらえなくて。だから、こじつけでもいいから愛をテーマにしようっていう感じで、ストリートチルドレンの話を撮っていました。

タカノ:へえ〜。それは学校でも発表したんですか?

イリエ:そうですね、文化祭で発表したりして。

タカノ:中学生のころから表現したい世界観が存在していたって、非常に面白いですよね。

イリエ:そうですね。映画を何作品か作ってる中で、たまに日本語じゃないオリジナル言語が出てくるんですけど、中学生のころからすでに始まっていたんだなと、最近は思います(笑)。

タカノ:いや〜すごいですね。

映画『謝肉祭まで』の、驚きのあらすじ

タカノ:新作がもうすぐ公開という話も聞いています。

イリエ:はい。4月14日から1週間だけなんですが、『謝肉祭まで』という45分くらいの中編映画が公開になります。

タカノ:どんなあらすじなんですか?

イリエ:3人の神様が主人公で、謝肉祭って英語で言うと「カーニバル」なんですけど、この映画ではあくまでもオリジナルの祭りを作っていて、祭りの本番で3人のうち2人が死なければいけない設定になっているんですね。

タカノ:えっ!

イリエ:ただその世界線は、そこで選ばれて死ぬことは名誉で、世を救うことである、ということになっています。なのでそこに選ばれるために、祭り当日までの7日間、3人がごにょごにょ喋る、井戸端会議をしているような映画で。

タカノ:うわー面白そう! これはどこで観られるんですか?

イリエ:下北沢のトリウッドという映画館で、4月14日から1週間の上映になります。

タカノ:いやもうね、当日どうなっちゃうんだろうっていう想像力が働いてしまいますが、ここで1曲、この時間帯に合う曲をイリエさんに選んでもらいました。どんな曲でしょうか。

イリエ:古川本舗さんの“スカート”という曲になります。この曲の曖昧さがすごく好きで、夕方にちょうどいいなと思っていたんですよね。好きでずっと聴いてる曲ですけど、何の話かわからないんですよ、答えが出ないというか、明るい話なのか、暗い話なのか、音楽もミュージックビデオも含めてずっと答えは出ないし、そのときの自分によって違うものに感じるっていうのがあって。なんかそれって、昼と夜の間の夕方の曖昧な気持ちにしっくりくるなと思って。

タカノ:イリエナナコさんの選曲で、古川本舗“スカート”でした。昼と夜の狭間にね、素敵な選曲。

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