グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月10日は、一級建築士事務所「ULTRA STUDIO」の上野有里紗さんからの紹介で、クリエーティブディレクターの田辺俊彦さんが出演。国内外、様々な広告賞を受賞してきた田辺さんが広告を仕事にしようと思ったきっかけや、田辺さんのクリエーティブを作った3つのもの、好きな「遊び」などについて伺いました。
INDEX
広告の面白さは空の弁当みたいなところ
Celeina(MC):まず、プロフィールをご紹介させていただきます。東京、ミュンヘン、ボン、ウィーン、ロンドン、ジャカルタで育ち、2002年に電通に入社。国内、海外を問わずビジネスコンセプトからクリエーティブ表現まで、一気通貫したプロジェクトを数多く手がける田辺さん。2021年に電通を退社し、2022年1月にクリエーティブディレクター・コレクティブ「(つづく)」を設立されています。
タカノ(MC):大御所の大先輩です。本当に、お越しいただきありがとうございます。
田辺:ありがとうございます。丸腰で来てしまいましたが(笑)。
タカノ:まさか田辺さんにつながるっていうのも面白い企画なんですけれども。まず田辺さん、国内外の様々な広告賞を受賞ということで、もう紹介しきれないです(笑)。なので、GRAND MARQUEEということで、音楽にまつわるお仕事を一部ご紹介させていただきますと、昨日リリースされたMONDO GROSSOさんがプロデュースする満島ひかりさんの新曲のMV企画とクリエーティブディレクション担当。そして、昨年公開され話題となった満島ひかりさん、アオイヤマダさん、永山瑛太さんが出演する現代版竹取物語『Kaguya by Gucci』も田辺さんのお仕事です。そして、他にも山手線の車内でLicaxxxさんや、ちゃんみなさんがライブを行った『RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018』のオープニングプログラム『62 Minutes Yamanote Loop』も手がけられているということで。
田辺:めちゃくちゃ調べていただいて、ありがとうございます。
Celeina:我々が日々、目にしまくりな広告だらけですけれども。
タカノ:そして番組的には『Kaguya by Gucci』のフォトグラファーの夢無子さんに、以前FIST BUMP登場して頂いて、すごい面白かったです。
田辺:また、危険な人物を。放送事故スレスレの(笑)。
タカノ:(笑)。アマゾンのお話とかエキサイティングな話をいろいろ聞けたんですけれども、そこがつながるのも面白いと思いました。田辺さん、音楽は結構お好きなんですか?
田辺:そうですね。無音が怖いというか。自然の音とかあるといいんですけど、何もないと何でもいいからかけたくなっちゃうところがあって、ずっと聴いてますね。
Celeina:どんな音が好きなんですか?
田辺:何でも聴いちゃうんですよ。さっきの夢無子じゃないですけど、アマゾンの部族の音楽とか、テクノみたいなものとか、エモロックとか何でも。
タカノ:どうやってディグるんですか?
田辺:若い頃はDJとして宇田川町に入り浸るみたいなことをやっていたんですけど、今は、専らラジオ、Spotify、SoundCloud、いろんなところで。
Celeina:DJをやられていたって話もありましたけど、広告を仕事にしようと思ったきっかけは何だったんですか?
田辺:広告は、何となく面白そうだなという非常にゆるいところから始まって20年ぐらいやってるんですけど、広告は、空の弁当箱みたいなところがあって。何でも自分の好きなものを具材にガンガンぶち込んだ結果、広告が強くなっていくこともある。もちろん、それを食べたいと思っているお客さんにも出会わなきゃいけないんですけど、そこがちょっと嬉しいところかなと思っています。
タカノ:クリエーターであり、DJとかやられた経験もあると思うんですけど、半分、アーティスト的なマインドも入っているというか。
田辺:いや、アルバイトみたいなものです(笑)。
タカノ:そんな馬鹿な(笑)。
Celeina:田辺さんの姿勢から、すごい学びがありますね。