グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
7月24日は、ブッダマシーン蒐集家で光と音の専門店の店主、ハオハオハオさんが出演。今回は、そもそもブッダマシーンとは何か、その楽しみ方、世界各国を旅する中での集め方、ハマったきっかけなどについて伺いました。
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好きが高じてオリジナルのブッダマシーンを発売
Celeina(MC):まず、簡単なプロフィールをご紹介させてください。世界中を旅して光るものや音の出るものを中心に蒐集されています。その中でもお経が流れる「ブッダマシーン」の蒐集に力を入れ、2021年には、5宗派8僧侶の念仏やアーティストの楽曲を収録したオリジナルのブッダマシーン『天界(てんかい)』を発売。これまで集めてきたコレクションの一部を通販サイトやイベント出店にて販売もされています。
タカノ(MC):すごいですね。ブッダマシーンに着目されて、ずっと集めてる?
ハオハオ:そうですね。
Celeina:改めて、ブッダマシーンって何ですかね?
ハオハオ:中国を中心にアジア各国で流通している、お経や仏教に関連する音楽が入っている機械です。ラジカセみたいな感じでスイッチを押すと、簡単にお経が聞けるという画期的な。
タカノ:その目的というのは、お経を唱えること?
ハオハオ:そうですね。普通に中国だとお寺にそのまま置いてあって、流しっ放しになっていて、BGM代わりにお経がガンガン流れてたりします。
Celeina:今もですよね。
ハオハオ:今もです。
タカノ:それでブッダマシーンへの好きが高じて作っちゃったという(笑)。
ハオハオ:好きすぎて、誰かに作られるよりは自分が作りたいという気持ちに(笑)。
タカノ:ハオハオさんオリジナルのブッダマシーンが。(ブッダマシーンを見て)すごいですね!
Celeina:ポップで可愛いですね。
タカノ:ケースがオレンジっぽいスケルトンなんですよね。ブッダのイラストが描かれているんですけど、角度を変えると動く3D仕様みたいな。
Celeina:レトロ感もあって素敵ですね。
ハオハオ:ありがとうございます。
タカノ:これ、どうやって動かすんですか?
ハオハオ:ここがスイッチになってて……。(ブッダマシーンを操作する)
タカノ:ラジオみたいな感じですね。(ブッダマシーンから音が流れる)あ、流れた!
ハオハオ:光るんです(笑)。
タカノ:光ってる。結構繊細な感じの光ですね。
ハオハオ:優しく七色に光ってます。
タカノ:あ、音が変わった。ボタンがいくつか付いてる。なんかリズムマシーンみたいな、やおや(TR-808)みたいな感じもありますね。
Celeina:流した瞬間に違う世界に飛び込んだ感じが。
タカノ:今日は、いろんなタイプを持って来ていただいてるんですね。
ハオハオ:定番が、葉書大サイズの四角形でボタンが付いていて選曲するものだったり、たまに変化球でハート型のものも。
Celeina:可愛い。
ハオハオ:あとは、仏像の部分がスイッチを押すと、ちょっとだけ光るという。
Celeina:ポケットサイズですね。連れていける。
タカノ:これ、どこで買うんですか?
ハオハオ:中国だったり、仏教国だったり。あとは中華街みたいなところだったらオーストラリアでも売ってたりします。
タカノ:雑貨屋さんみたいところですか?
ハオハオ:ちゃんとした仏具店という感じの店ですね。
タカノ:日本だったら古着屋さんや雑貨屋さんに置いていそうな雰囲気がありますね。
ハオハオ:ちょっとカルチャー系の雰囲気も。
タカノ:カルチャー系の雰囲気もあって、すごい素敵なんですよね。
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世界中から200種類以上のブッダマシーンを蒐集
Celeina:ハオハオさんは、そもそもブッダマシーンになぜハマったんですか?
ハオハオ:私がブッダマシーンに出会ったのは2005年のときで、「FM3」という北京の現代アーティストの方々が「Buddha Machine」という名前で自身の楽曲を入れたガジェットを出したんですね。一部の音楽好きの中ですごい話題になって、私もそれを購入した1人なんですけど、その元ネタがこのブッダマシーンということに気づいて。私はどちらかというとこの元ネタの、仏教の音楽が流れるブッダマシーンの方に魅力を感じてしまって、今でも集めているという感じです。
Celeina:元々は音楽がお好きでというところからスタートした訳ですね。
ハオハオ:そうですね。
タカノ:仏教ソングの魅力みたいものに。
ハオハオ:そうですね。この見た目のポップさと、あとはこの中に入っている楽曲のバラエティーの豊かさと、ちゃんと中国でも使われているというところに惹かれたという感じですね。
タカノ:確かに、他にこういうのあまり無いですもんね。
Celeina:元々、コレクターみたいな性格だったんですか?
ハオハオ:いや、例えばカセットを集めたりとかそういうのはあったんですけど、ブッダマシーンは逆に、探してもなかなか見つからないというのがあったので、同じモノもダブって買うみたいなことをずっとやってしまって(笑)。
Celeina:ストックで何個も買っちゃおうみたいな。めっちゃ好きじゃないですか(笑)。
タカノ:集めがいがありそう。
Celeina:ちなみに、ごめんなさい。お高いんですか?(笑)
ハオハオ:お高いのだと、オーストラリアで見たのが1万5000円ぐらいして、一番安いのだと500円ぐらいから。
タカノ:ピンキリなんですね。
Celeina:意外と手が出せますね。
タカノ:でも、これ、世界中から集めていらっしゃったということですよね。すごいですよ。
Celeina:ハオハオさん、今は実際に販売もされているんですよね?
ハオハオ:そうですね。ダブってしまったたくさんのストックがあったので、その一部を開放するという形で通販サイトやイベント出店で販売したりしています。
Celeina:なるほど。ウェブサイトを拝見しているんですけれども、これでもかとブッダマシーンが並んでおります。
タカノ:オンラインで買えると。ハオハオさんのコレクションは今、何個ぐらいあるんですか?
ハオハオ:200種類ぐらいですかね。
タカノ:ダブってるものも合わせると、もっとってことですよね。
ハオハオ:そうです。
Celeina:販売されているのはダブっているものだけで、ご自身用にもたくさんコレクションされてる訳ですよね。
ハオハオ:そうですね。色違いだったら、同じモノでも絶対に買っちゃいますし、同じ見た目でも中に入ってる楽曲が違うバージョンとかもあったりして、コレクター魂をくすぐられるという感じです。
タカノ:ここでしか聴けない曲とかもある?
ハオハオ:ありますね。
タカノ:今、Spotifyとかいろんなストリーミングで聴ける時代ですけど、あえてということですよね。
ハオハオ:私もそこにすごいロマンを感じてて。この機械でしか聴けない曲だったり、この曲を聴くためにスイッチをオンにしなきゃいけないみたいな。
Celeina:その曲だけのために費やすプロセスが愛おしいんですよね。
タカノ:なるほど。ちょっと深い話になってきましたけれども、ここで1曲はさんでいきたいと思います。ハオハオさんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょうか?
ハオハオ:はい。ジオラマシーンの“夜を跳ねる”という曲です。ceroのギターの橋本翼さんがソロプロジェクトでやっていらっしゃるんですけど、橋本さん自身もブッダマシーンがお好きで、自身の曲をブッダマシーンに入れて出したいというお声がけをいただいて、ご協力させていただく形で作ったのがひょうたん型のブッダマシーンで。
タカノ:(ブッダマシーンを見て)ひょうたんが出てきました。かわいい手のひらサイズの。
ハオハオ:これも19曲入りで全部書き下ろしの楽曲が入ってるんですけど、その中の1曲です。
タカノ:それでは聴いてみましょう。