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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『INSPIRE TOKYO 2023』3日間レポート。世界と響き合うがテーマの都市型カルチャーフェス

2023.7.24

#MUSIC

アーティストのステージを没入するように体感できるシステム

7月15、16、17日の3日間、国立代々木競技場第一体育館をターミナル会場としたJ-WAVE主催の都市型カルチャーフェス『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023  -Best Music & Market-』が開催された。J-WAVEの番組とコラボレーションした世界各国の味を堪能できるフードや、マーケット、さらにサテライト会場となるKITAYA PARKや渋谷キャスト ガーデンでも様々な出店やイベントが開催される中、代々木競技場第一体育館では豪華ミュージシャンたちのライブパフォーマンスが繰り広げられた。

Photo by アンザイミキ
Photo by アンザイミキ
Photo by アンザイミキ

私は全日程参加させてもらったが、3日間共に外は強烈な熱さ。代々木競技場第一体育館の前ではスタッフさんが水撒きをしているほど。しかし、そんな夏の暑さに負けず劣らずの熱いライブパフォーマンスを披露したのが、今年、『INSPIRE TOKYO 2023』に出演したアーティストたちである。

『INSPIRE TOKYO 2023』タイムテーブル

『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market-』と題された1日目と2日目。1日目に出演したのは、SHISHAMO、Nulbarich、Def Tech、のん、Coccoの5組。そして2日目に出演したのは、iri、いきものがかり、Perfume、YUKI、今市隆二の5組。昨年の『INSPIRE TOKYO 2022』では3ステージ制がとられていたそうだが、今年は1ステージ制で、アリーナ、スタンド共に全席指定。さらに、この1日目と2日目に関しては各アーティストが約60分に及ぶロングセットを披露するという、他のフェスではあまり見られない、アーティストのステージを没入するように体感できるシステムがとられていた。

会場風景

MCでアーティストが他出演者に言及する場面も印象的

各アーティストの約60分に及ぶパフォーマンスの濃密さは言わずもがなだが、MCでアーティストが他の出演者に言及する場面も印象的だった。例えば1日目では、Def TechのMicroがNulbarichのJQの言葉を引き継ぐようなMCをしたり、2日目ではPerfumeの3人がYUKIの名曲“JOY”を踊ってみせたかと思えば、次に登場したYUKIはその“JOY”のイントロでPerfumeの名曲“チョコレイト・ディスコ”を踊ったり……なだらかにアーティストのステージとステージが繋がっているような感覚を覚えさせるその親密な空気感は、さすがはラジオ局主催のフェスと言うべきか、『INSPIRE TOKYO』ならではと言えるだろう。

Def Tech

Perfume

YUKI:Photo by Yoji Kawada (mosa inc.)

のん

Cocco

他にも、MCで自分たちとJ-WAVEとの深い関係性を語ったSHISHAMOやPerfume、前身イベントとなる『J-WAVE LIVE』初出演の時にも披露したという“ALL LOVE”をセットリストの最後に披露した今市隆二や、この日が二人体制になってから初のバンド編成パフォーマンスだったという、いきものがかりのパワフルなライブなど、そのアーティストが紡いできた物語を感じる瞬間や、ここでしか見ることができない貴重な瞬間など、あまりにも名場面の多い2日間だった。

SHISHAMO

今市隆二

いきものがかり

iri

Nulbarich

時代を席巻するダンス&ボーカルグループたちが集った3日目

そして、『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 -Best Music & Market- EXTRA』と題された3日目に出演したのは、MAZZEL、BOYNEXTDOOR、OWV、BALLLISTIK BOYZ、BE:FIRSTの5組。世代もジャンルも異なる多様なアーティストが集まった1日目、2日目とは打って変わり、今、時代を席巻するダンス&ボーカルグループたちが集ったのが、この3日目だ。

初のイベント出演となったMAZZELは瑞々しくもエネルギッシュなパフォーマンスを披露。

MAZZEL

初の来日ライブとなった韓国発の6人組・BOYNEXTDOORは、その爽やかかつ鮮やかな存在感で、熱狂する観客を魅了した。

BOYNEXTDOOR
BOYNEXTDOOR

パフォーマンスはクールにキメながらもMCでは笑いに振り切る、そんなオルタナティブなボーイズグループ像を見せつけたOWV、そして昨年8月から6か月にわたりタイを拠点に活動してきたBALLISTIK BOYZは、さらに研ぎ澄まされた強さと逞しさをそのパフォーマンスを通して伝えた。

OWV
OWV
BALLISTIK BOYZ
BALLISTIK BOYZ

トリを飾ったBE:FIRSTは、神経を研ぎ澄ませた完成度と、この先さらに翼を広げて広い世界へと飛び立つであろう未来への可能性、その両方を同時に感じさせるパフォーマンスで会場全体を巻き込んだ。この3日目は、「東京と世界が響き合い、影響しあうフェスティバルを目指す」という『INSPIRE TOKYO』の理念の、特に「世界と響き合う」という理想を具現化した1日だったと言えるだろう。

BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST
BE:FIRST

この国の音楽文化が培ってきたもの、そして、未来への希望……それらが多彩なライブパフォーマンスと共に熱く、自由に爆発した、『INSPIRE TOKYO 2023』。それは他のフェスやショーケースイベントとは一味違う、この国で暮らす人々の生活に新たな音楽、新たな価値観を浸透させ続けてきたJ-WAVEだからこそ生み出すことのできる、ダイナミズムと生命力を持つ3日間だった。

『INSPIRE TOKYO 2023』

オフィシャルサイトでは、各出演者のレポート写真やセットリストも公開中
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2023/

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