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母親が見るにみかねて、「音楽やめるか、やめたくないならスタジオでもやりなさいよ」って。(tami)
tami:昔からの夢を叶えたとかじゃなくて、気づいたらたまたま今の状態になっていた、という感じは、私も似ているかもしれないです。私は研究所を辞めた後、音楽をやりながらニートみたいな感じで暮らしてたんですよ。そしたら母親が見るにみかねて、「音楽やめるか、やめたくないならスタジオでもやりなさいよ」って言ってきたんです。実家が寺なので、そこの蔵でも使えばって。それで、「じゃあやる!」って言ってスタジオ経営を始めたんですよね。
五味:へぇ! お母さんに言われて。ずっとスタジオを作るのが夢で、っていうわけじゃないんだ。そこは僕と同じですね。
tami:今は、実家の寺のペット霊園も私が責任者をしていて、それとスタジオを経営しながらバンドをやってます。で、実はうちのバンドメンバーもみんなうちのペット霊園とスタジオで働いてるんですよ。
五味:すごい。経営者としてメンバーの生活まで支えてるんですね。背負ってるものがでかい。

tami:五味さんも、メンバーの生活のこととか考えたりしましたか?
五味:僕らは基本3人でやってるんですけど、同い年のドラムは、高校の時からずっとスタジオで働いてて今は店長になってるから、そんなに気にしたことはないかな。ただ、もうひとりは弟なんで。やっぱりずっとバイトしてるのを見てたりすると、メンバーとしてだけじゃなく、家族としてもちょっと気にかかったりはしましたね。今は弟もすぐ近くで店をやってて。
tami:そうなんですね! 五味さんの影響もあったんですかね?
五味:少しはあったんじゃないですか? まぁ、本人は絶対認めないと思うけど(笑)。
