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高さんは政治家に向いている？
オカヤ：でも高さんこそ、すごくちゃんとして見えるよ！ いつもすごい丁寧だし、それこそ『コミックビーム』の飲み会でも、みんなにそれぞれお土産を用意してきてくれたりとか。
高：いえいえ。みんなと会うのがすごく嬉しいし、みんなとお会いできるめずらしい機会なので。
オカヤ：高さんは本当にそういうところがちゃんとしてるよね……。それで前、「政治家になれる」って言われてたもんね。
高：恥ずかしいので忘れてください（笑）。
オカヤ：いま連載している『隙間』も政治の漫画だし。
高：ああ、それはそうですね。台湾人として、いつか台湾の歴史と政治について描きたいと思っていたんです。『隙間』は台湾の話ですけど、日本の若い人にも、政治に関心を持つようになって、自分の国を大切にしてほしいという気持ちで描いています。政治は、全ての人の生活と未来に関係があることだから。
オカヤ：そのことを真正面から描いていて、すごいな、偉いな、と思って読んでます。
高：偉いのは私より、こういう漫画を出版してくれた人たちですね。日本だから出版できたかもしれないです。
オカヤ：日本はまだ自由かもしれないけど、「政治について発言するとうるさがられるんじゃないか」みたいな感じは強い。でも、のっぴきならないからね。
高：はい。言論の自由や民主主義が、当たり前に空気のようにある時代の中に生きているけど、それは昔の人ががんばって戦ってきた歴史があるからで。いま私たちができることをちゃんと考えないといけないです。
書籍情報
高妍
『緑の歌 – 収集群風 -』（上・下）
発売中
価格：上巻858円（税込）、下巻880円（税込）
ビームコミックス（KADOKAWA）
