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「もうごはん食べた?」
オカヤ:高さんはお家で仕事してるんですよね?
高:はい。小説家の方は喫茶店で書いたりもされますけど、漫画はやっぱり道具があるので。
オカヤ:液晶タブレットも大きいし、家か仕事場になりますよね。
高:昔の小説家は、あちこち旅行して宿で作品を書いたりしていて、いいですよね。
オカヤ:たしかに。ゆかりの宿がいっぱいあるもんね。漫画でそれをやるのは大変そう。iPadがあればネームだけならできるかもしれないけど。
高:そうですね。旅先でスケッチしながら漫画を描くのは、五十嵐大介さんがやっていましたね。
オカヤ:旅の漫画家はちょっと憧れるな。来年インド旅行に行くかもしれないから、インドで漫画描こうかな。
高:インドいいですね! 私もいろんなところに遊びに行きたいし、台湾の実家にもたまには帰りたいんだけど、いまは仕事が忙しすぎて。毎月だいたい20日はずっと漫画を描いていて、残りの10日はイラストの仕事をしています。担当編集さんにまで「仕事はほどほどにしてね」と言われます。彼の方も「それはこっちのセリフだよ」と言いたくなるくらいずっと働いてるんですけどね。
オカヤ:すごい。「今日は何もしたくない」みたいな日はないんですか?
高:とてもありますけど、でも私、一度仕事をし始めると、ごはんを食べるのも忘れるくらい夢中になってしまうんですね。
オカヤ:それは食べた方がいいよ! よし、今日はうどんを茹でよう(笑)。
高:ありがとうございます(笑)。実は今日もあまり食べていなくて。

オカヤ:実家のお母さんとかって、「こんなに食べられないよ」という量の料理を用意したりするじゃん。最近あの気持ちがわかるようになってきたよ。「たくさんお食べ〜」みたいな。
高:はい、わかります。私も友達が家に来たときとかは、そうなる。台湾では、英語の「How are you?」みたいな感じで、「もうごはん食べた?(呷飽没?)」というのが一番よく使う挨拶の言葉なんです。
オカヤ:へえー。それは、なんて答えるの?
高:だいたい90%「食べた」って答える。聞いている方も、実際に食べたか知りたいわけではないんです。私は、もしまだ食べていなかったら、「あとで食べる」って答えるかな。
オカヤ:なるほど。
高:誰かとごはんを食べて雑談するのは、一番リラックスできますね。私、一人のときは、「今から1時間は休みで仕事をしちゃだめ」と決めても、我慢できずに仕事をしてしまうか、「なんで休んでいるんだろう」という罪悪感を感じてしまうから。でも、みんなと集まるときは、仕事のことを一切考えてないし、リラックスできます。
オカヤ:真面目だなあ!