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バンドの屋台骨はドラムのナカジマノブ
最後になってしまったが、ドラムのナカジマノブの功績について触れておこう。2代目イカ天キングにも輝いたバンド、GENのドラマーだったナカジマは、多様な音楽性に適応できる応用力の高さで評判だった。1992年にGENが解散して以降は、1996年にドミンゴスに加入してメジャーデビュー。2004年5月にドミンゴスが解散し、同年6月には人間椅子に4代目ドラマーとして加入する。

ナカジマはライブのブッキングやリハーサルのスケジュール管理を担当しており、人間椅子のマネージャーとも呼べる存在だという。プレイヤーとしては勿論、バンドの活動ペースが安定してきた理由に彼の貢献を見ることができる。最新作を聴いても、シャープでソリッドなビートの疾走感は衰えておらず、今後もこのバンドの屋台骨を支えてゆくだろうことが期待できる。
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『イカ天とバンドブーム論』

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