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NEWS EVENT SPECIAL SERIES
あの人と巡る、東京アートスポット

さらさが語る、アートとの関係 学校の外にいた、思春期の理解者

2024.11.7

アートウィーク東京

#PR #ART

イベントやギャラリーは憧れの人に会いに行く場所

─別媒体のインタビューで見たのですが、10代の頃に、気になるアーティストやアクティビストに会いに行っていた時期があったそうですね。

さらさ:高3くらいから大学を辞めたあと、2021年くらいまでの、ミュージシャンになるとは思っていなかったときです。色々なことに興味があるなかで、将来お金を稼いで生活していかなきゃいけないなら、楽しんで仕事がしたいと思って、憧れる人のイベントや展示など、会える機会があると行っていたんです。

―どんな人に会いに行きましたか。

さらさ:ぱっと思い浮かぶのは、長谷川踏太さんです。たまたま手に入れた踏太さんの本が面白くて、踏太さんが中目黒でやっていたフリマイベントに会いに行きました。

10代の頃はDEPT(※)のeriさんにも憧れていて、eriさんたちがやっている明天好好というお店で、デビューするまでの半年くらいの間、働いていました。憧れの人がどういうことを考えて、どういう風に生きてきたのかを、とにかく吸収したい時期で。そのとき知り合えた人や経験がいまに繋がっているし、いい出会いが沢山あった時期でした。

※編注:中目黒の古着を扱うセレクトショップの草分け。オーナーのeriは気候変動などの環境問題アクティヴィストとしても知られる。

─フットワークが軽かったんですね。

さらさ:その時期は異様に軽くて、1人でギターを持って京都まで行って、ギャラリーで突然歌ったりもしていました(笑)。

―先ほど音楽活動を始めてからはギャラリーや美術館から足が遠のいていたとお話されていましたが、それはどうしてでしょうか。

さらさ:音楽が仕事になったことでの環境の変化や、コロナ禍とかで、気持ちが落ち込んでいたときに、『瀬戸内国際芸術祭』に行ったんです。そうしたら、作品よりも自然に感動しちゃって。いまは、人が作ったものよりも、自然のようにコントロールできないものに心が動くんだなと感じてからは、あまり観ていませんでした。でも今日、作品を観ているとやっぱり楽しいし、わくわくするなと思いました。また色々観に行こうと思います。

ジャスティン・カギアット&ラファエル・デラクルズ『The Toys of Peace』展 会場:タカ・イシイギャラリー(complex665)

Justin Caguiat & Rafael Delacruz, still from “The Toys of Peace”, 2024 © Justin Caguiat & Rafael Delacruz / Courtesy of Taka Ishii Gallery

ジャスティン・カギアット(1989年東京生まれ)と、ラファエル・デラクルズ(1989 年サンフランシスコ生まれ)による二人展。今回は両者の協働による新作から構成され、ひし形のペインティング作品に加えてフィルム映像作品『The Toys of Peace』をインスタレーション形式で発表する。サキの短編『平和の玩具』を連想させるタイトルを冠した同作の予告編では、その白昼夢的な映像世界の魅力の一端にふれることができる。

会期:2024年10月5日(土)〜11月10日(日)
住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665 3F
URL:https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/33011/

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