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悔しさや嫉妬がモチベーション
ー最初の顔合わせの段階で、曲のベースはできていたそうですね。
フクダ:「タオルを回す」というテーマだったので、サビのリズムをサンバっぽくしようということは決めて、それに合わせてギターをいじってたらコードが浮かびました。うちのバンドは毎回てざわりが4つか5つのコードで曲を作っていて、今回も4つです。
ワキ:ほとんどできていたからびっくりしました。じゃあ僕らは何をしたらいいの? と(笑)。
たいが:その後色々話して、僕らの思う「盛り上がりそうな曲」の要素も入れてもらったんですよ。ネタにあるボケのフレーズとかも入れてくれて、それが曲とすごくマッチしていて、いい形になったと思います。聴いた感じは爽やかで、でもちょっと悲しいみたいな。
フクダ:ワキさんが持ってきた歌詞にいいフレーズがあって。<レシートで厚みを増した財布 / エリートではない僕の人生>っていう。
ワキ:さすがにクサいから否定されると思ったんですよ。でも好評だったから、この曲はこういう方向なんやと。
フクダ:顔合わせの後はワキさんと2人で喫茶店にこもって歌詞書いて、その後4人で飲みに行ったり。お互いのライブも観に行って。

ワキ:普通に気が合いました。性格の悪さが似てるんですよ。
フクダ:人気があるやつが嫌いだったり(笑)。
てざわり:「ポッと出のやつはダメだ!」ってフクダと前から話してたんですけど、同じ感覚でした。
ワキ:僕らもずっとそんな会話してますから。
フクダ:その感じが歌詞にも入ってます。
ワキ:売れてて稼いでたらこんなこと1つも言わないですけどね(笑)。悔しさとか嫉妬がモチベーションなのが似てるのかもしれない。