INDEX
千年ぶりの芸人人生を反映した楽曲
ー今回の曲は他のvövの曲と比べてポジティブな要素が強いと思うんですが、どういう部分から発想したんですか?
kaitö:芸人さんとやる以上、歌詞に関してはポジティブなものにしようと考えていました。普段の僕らだったら歌わないことを歌える機会ですし。芸人さんの「板の上に立つ」という表現がすごく好きなんですよ。千年ぶりさんが芸人になるきっかけなどを踏まえた上で、「板の上に立つ」ということを歌ってほしくて。ただ、あまりにも熱すぎるとはじめて聴く人には伝わらないものがあるので、ポップなメロディーを心がけました。
今日が最悪の日でも
答えなんてなくても
また明日も俺らどっかの
板の上に立つから

ー芸人としての人生を反映させているんですね。
kaitö:やっぱり歌う人間の熱量が届かないと、タオルを回すにしても義務的になっちゃうと思うんですよね。それだと意味は生まれないかなと。逆に、引っ込み思案でタオルを回すのが恥ずかしい人でも、歌う人の心が乗っていれば届くと思うし。そこは、音楽の持つパワーを使いたいなと思いました。
みのる:聴いたときに、お世辞じゃなく「この曲好きだな」と思ったんですよ。シンプルに、ずっと聴いていたい曲だなというのが第一印象で。
時央:歌詞もメロディーも、聴けば聴くほどめちゃくちゃ良いんですよね。
みのる:芸人だからこそ歌える曲なので、『ハチミツ』のテーマソングにふさわしいなって。僕らだから歌えるというか。

ー千年ぶりの芸人人生のディテールを聞くことで曲に体重が乗るというか。
kaitö:誰に対して歌いたいかによって、曲の内容が変わると思うんですよ。お笑いをやる理由とか、成功した自分の姿を、誰に見てほしいかとか。芸人さんによっては一緒にいるパートナーだろうし、家族かもしれないし、友達かもしれない。そこにできるだけ寄り添うことを意識しました。
ーkaitöさんから最初のデモを送られてきてからは、どのような流れで曲ができていったんですか?
時央:さらに2時間くらいリモートでもっと深いことを話しましたね。その感想をLINEで送って、また話したり。ちょっとずつ僕らのことを知ってもらいました。

ー普段からkaitöさんが一人で曲の基本的な部分を作るそうですが、ボーカルが2人増えたことでアレンジは難しくなりましたか?
kaitö:コンセプトをしっかり決めてから臨んだので、そこまで難しさはないですね。お2人の声をできるだけ立たせたいので、僕らはそれを踏まえた上で入っていくというか。2人が目立つポイントを作って、僕らが味付けしたという感じです。
kaïyo(vöv):歌詞を見たときからこの企画にぴったりだなと思って。2人の声がすごく良いから、間違いなく良い曲になると思いました。
äoi:実際に歌ってもらったら、想像を超える部分もあってびっくりしました。やっぱり芸人さんならではというか、言葉に乗っかる熱量がとんでもないんですよ。泣きそうになるくらい響きました。kaitöが書いた曲と歌詞があってこそだし、この相乗効果はすごいなと。
rëiji:お2人をどうやって色付けするかという作業が楽しかったですね。4人だけでやるのとはまた違うので。