菊池寛の小説『恩讐の彼方に』が、ツインエンジンとヨアケによる共同製作・共同配給によって映画化されることが決定した。
同映画は2028年の劇場公開を目指しており、京都と大分を中心に撮影中。主演を永山瑛太、監督・脚本を大森立嗣が務め、2011年の『まほろ駅前多田便利軒』、2014年の『まほろ駅前狂騒曲』、2017年の『光』以来のタッグが実現した。
原作は、大分県中津市の名勝である耶馬溪(やばけい)にある「青の洞門」の史実をもとに創作され、1919年に発表された菊池の短編小説。江戸時代、豊前国の山国川沿いにそびえ立つ耶馬溪は、巨大な奇岩が連なる美しさを持っていた。しかし通行人は鎖を命綱に岩壁を渡る必要があり、多くの人馬が滑落し命を落としていたという。それに心を痛めた曹洞宗の僧侶・禅海和尚が、約30年をかけて鑿(のみ)と槌(つち)で手彫りのトンネル「青の洞門」を掘り通し、この偉業に関心を寄せた菊池が『恩讐の彼方に』を書き上げた。
映画化決定の情報とあわせて、壮大な耶馬溪の自然を背景に、岩壁を見つめる主人公の姿を写し出した場面写真も解禁。永山が演じるのは、穴を掘り続けていく「謎めいた男」。同映画では、同映画では、男の壮絶な過去とともに、彼が何者で何を求めているのかが明らかとなる。
なお、撮影の第1期は5月から6月にかけて行われ、現在は2027年に予定されている第2期の撮影に向けてポストプロダクションが進められている。
また、プロデューサーを務めるヨアケの吉村知己からのコメントが公開された。
プロデューサー:吉村知己(株式会社ヨアケ) コメント
大森立嗣監督との映画作りは『おーい、応為』から『恩讐の彼方に』と、たまたまですが時代劇が二作続きます。撮影初日は再び京都の松竹撮影所に戻って来られたことが喜ばしく光栄でした。大森監督と長年に渡り脚本を開発し続けました。粘りに粘った大森監督。この稿で行けるのではないか!という達成感と共に、そこに必要なのは主人公を演じることができる、屈強な俳優でした。それが永山瑛太さんです。理屈を超えて、映画と溶け合うような俳優だと思っていまして、本作のオファーを受けて頂けたことがとても嬉しかったです。原作『恩讐の彼方に』は、善と悪、自分と他人、過去と今と未来、そして人間と自然が渾然一体となり、ある境地を垣間見るような小説です。スタッフ、キャスト一同は、表面的にストーリーを追うと見逃してしまう、その重大さを映画に収めようと挑んでいます。今後の新たな情報にもご期待いただければ幸いです。(株式会社ヨアケ 吉村知己)
映画『恩讐の彼方に』
2028年 劇場公開
原作:菊池寛『恩讐の彼方に』
主演:永山瑛太
監督・脚本:大森立嗣
プロデューサー:吉村知己 和田大輔
製作:ツインエンジン、ヨアケ 制作プロダクション:ヨアケ 配給:ツインエンジン、ヨアケ
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