第16回TAMA映画賞の受賞作品および受賞者が10月3日(木)に発表された。
TAMA映画賞は「映画祭TAMA CINEMA FORUM」で創設され、前年の10月から当年9月に一般劇場で公開された作品及び監督、キャスト、スタッフを対象として、フォーラム実行委員(市民ボランティア)の合議により選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる『いきのいい』作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したものとなっている。
最優秀作品賞は『夜明けのすべて』と『ぼくのお日さま』の2作品が受賞。2月に公開された『夜明けのすべて』は、松村北斗と上白石萌音が職場の同僚を演じ、互いの「生きづらさ」を知り、「自分のことはどうにもならなくても、相手を助けられることはある」と支え合う日常を描いた三宅唱監督作品。
9月に公開されたばかりの『ぼくのお日さま』は、雪の降る街を舞台に「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長」を描いた奥山大史監督の商業デビュー作品で、現在も全国各地の劇場で上映されている。
映画ファンを魅了した事象に対して表彰される特別賞は、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の呉美保監督らスタッフ / キャスト一同、『ルックバック』の押山清高ら監督スタッフ / キャスト一同が受賞。
最優秀男優賞は『大いなる不在』の藤竜也と、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』『キングダム 大将軍の帰還』『かぞく』の吉沢亮が受賞。
最優秀女優賞には『夜明けのすべて』の上白石萌音と、『ナミビアの砂漠』『あんのこと』『ルックバック』『四月になれば彼女は』と話題作に次々と出演した河合優実が選ばれた。
また、「本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰」する最優秀新進監督賞では、『大いなる不在』の近浦啓と『ナミビアの砂漠』の山中瑶子が受賞。最優秀新進男優賞は『夜明けのすべて』『ディア・ファミリー』『キリエのうた』の松村北斗、『カラオケ行こ!』『瞼の転校生』『からかい上手の高木さん』『正欲』の齋藤潤が選ばれた。
最優秀新進女優賞には『辰巳』『朽ちないサクラ』『サユリ』『NN4444』『愚鈍の微笑み』『正欲』の森田想、『違国日記』『あのコはだぁれ?』の早瀬憩が選出された。
各賞の表彰理由は同映画賞の公式サイトに掲載されている。
第16回TAMA映画賞の授賞式は11月30日(土)に東京・多摩センターのパルテノン多摩 大ホールで開催。チケットは10月26日(土)にPassMarketほかで発売される予定。なお、「第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は11月16日(土)から12月1日(日)まで、パルテノン多摩、ヴィータホール、ベルブホールの多摩市内3会場で行われる。