ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)が、5月17日(金)にリリースした3rdアルバム『HIT ME HARD AND SOFT』のプロモーションのため、2022年8月に開催された日本単独公演以来、約2年振りとなる来日を果たした。
6月19日(水)に成田空港に到着したビリーは、ビッグシルエットのバギースタイルという彼女らしい装いで現れ、ビリーを一目見届けようと駆けつけた250人のファンを喜ばせた。さらに「ハーイ!ビリーです。また日本に戻って来られて、とても嬉しいです。愛しています。」と取材カメラにコメント。写真撮影にも快く応じ、ハグや握手をしたりとファンとの交流を楽しんだ。
6月20日(木)には抽選で集まった50名を対象にトークイベントを開催した。
アルバムについてビリーは「これは前回の来日公演をした頃から取りかかったもの。とても大変なこともあったけれど、気づいたら完成していたという感じ」「過去の作品もありのままの自分ではあるのだけれど、弱さをさらけだすことに抵抗があった。また、以前はみんながこれを聴いたら喜んでくれるのかな?みたいな期待に応えられるものを作ろうという気持ちが心のどこかにあったのだけれど、今回は自分が本当に描きたい音楽というものをとことん追求することができた気がする」と回顧。これまでの作品のなかで、もっとも正直なアルバムになったという。
会場からの「日本でも最も印象的だった出来事は?」という質問には、「私は14歳の頃に初来日をして以来、大好きな国。18年にサマーソニックで初パフォーマンスをした時に感じた、みなさんの私の音楽に対する真剣な思いに、とても愛を感じたというか。感動した。また、今回の来日でもわざわざ空港にお出迎えしてくださったファンの方々の熱狂ぶりも忘れられない。これからの人生において大切な瞬間になることでしょう」とコメント。
そんな日本のアニメからインスピレーションを受けた楽曲”CHIHIRO”について「自分がアニメの主人公になった視点で制作した楽曲。これまでも映画の主題歌やサウンドトラックを手がけたことがあるのだけれど、自分じゃない誰かを想像して音楽を作るのって大好き」と語った。
予定されていた時間を過ぎても誠実な対応を見せたビリー。最後に日本のファンに向けて「ずっと応援してくれてありがとう。みなさんの思いはちゃんと私に届いている。また、お会いできることを楽しみにしています」とコメントし、ステージを去った。
6月21日(金)には、タワーレコード渋谷店にてサイン会イベントを電撃開催した。当日15時に情報が解禁されると、先着100名限定の参加チケットが僅か14分で配布終了となった。ステージに登場したビリーは、集まったファンに「今日は会いに来てくれてありがとう!愛しています」と語りかけ、交流の時間を過ごした。
最新作『HIT ME HARD AND SOFT』は世界中で10億回以上のストリーミングを記録し、25ヵ国以上のチャートで1位を獲得したビリー史上最高傑作と名高いアルバム。次回の来日も心待ちにしたい。