映画『ガザの美容室』(原題:Degrade)が10月20日(金)よりアップリンク吉祥寺にて100円均一の入場料で不定期公開される。
『ガザの美容室』は、2015年の第68回カンヌ国際映画祭批評家週間で上映された長編映画で、パレスチナ自治区ガザで生まれ育った双子のタルザン&アラブ・ナサールが監督を務めた。ガザの小さな美容院を舞台に、戦争状態の過酷な日常をたくましく生きる13人の女たちを描いた人間ドラマで、報道では知ることのできないガザの住民たちの声を劇映画という形で伝える内容となっている。
アップリンクが運営するミニシアターサブスク『DICE+』では、同作品が10月23日(月)12時より無料配信される。
『ガザの美容室』(原題:Degrade)
監督・脚本:タルザン&アラブ・ナサール
出演:ヒアム・アッバス、マイサ・アブドゥ・エルハディ、マナル・アワド、ダイナ・シバー、ミルナ・サカラ、ヴィクトリア・バリツカ、他
(2015/パレスチナ、フランス、カタール/84分/アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP)
字幕翻訳:松岡葉子 提供:アップリンク、シネ ゴドー 配給・宣伝:アップリンク
【作品概要】
『ガザの美容室』は、2015年の第68回カンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、ガザで生まれ育った双子の監督タルザン&アラブ・ナサール監督作品。
映画の舞台は、パレスチナ自治区ガザの美容室。集まった女性それぞれが髪を整え、その順番を待合室で待つ中、通りの向こうではハマスとマフィアによる銃の発砲が起き、さらに空にはイスラエル軍のドローンが飛んでいる。美容室は戦火の中に取り残され、日常がいきなり戦場へと変わっていく。
極限状態の中、女性たちは平静を装うも、マニキュアを塗る手が震え、小さな美容室の中で諍いが始まる。すると1人の女性が「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない」と言う。
いつも争いをするのは男ばかりだと思う女性たち。オシャレをする、メイクをする。たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それこそが、彼女たちの抵抗なのだ。