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穏やかな第10話から一転し、波乱が巻き起こりそうな最終話

まるで、町全体が息をしているかのようなドラマだと思う。第1話で左右馬の背中で寝ている「くら田」の一人息子・タロ(渋谷そらじ)を起こさないように、街角のヴァイオリン演奏を九十九焼き屋のじいさん(花王おさむ)が指揮で止めたり、第6話で猫を追いかける鹿乃子に、いつの間にか遊んでいた子どもたちが加わり、最後は大人たちも混ざって、皆で屋台の前の大捕り物を見守ったりするミラクルが起こったりすように。第2話の事件の犯人だった耕吉(宮崎秋人)や、第6話で登場した利市(橋本淳)が他の回でも登場することで、本作が九十九夜町で巻き起こる事件を描いたものであることが際立ったり、どんな事件にもその後の物語があることを想像させたりする。
第10話は穏やかなクリスマスで、その次の最終話は皆で迎えるお正月かと思いきや、左右馬と鹿乃子のささやかで幸せな日常の中に、謎の女性・青木麗子(加藤小夏)という一石が投じられ、一波乱巻き起こりそうだ。どんなラストを迎えるのか。
『嘘解きレトリック』

フジテレビ系にて毎週月曜夜9時から放送中
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/umininemuru_diamond_tbs/