ポップカルチャーの文化祭イベント『TAMATAMA FESTIVAL 2024』が、2024年10月19日(土)および20日(日)に、東京・多摩市の旧・西落合中学校および多摩センター駅前エリアで開催された。
多摩ニュータウンは22.3万人が暮らすベッドタウン。そんな暮らしの街を舞台に開催される同フェスは、多種多様な表現やテクノロジー、様々な領域の人々が集い、新しい出会いに溢れた「みんなの文化祭」。老若男女あらゆる人々が分け隔てなく一緒に楽しめる「お祭り」をテーマに駅前大通りや廃校など街全体を利用して、プロと多摩ニュータウン地域の市民が切磋琢磨しながら作り上げる、ユニークかつ大規模なイベントだ。
今年2回目の『タマフェス』だが、実は2017年に多摩ニュータウンの学校跡地でスタートしたイベント『NEWTOWN』から派生したフェス。コロナ禍が落ち着いた2023年10月にBiSHなどのアーティストを育て上げたWACKと、オルタナティブなカルチャーをサポートするNiEWが中心となり企画・制作し、後援した多摩市や地域の住民、企業と協働する形で『タマフェス』として初開催された。
2024年は駅前の『NiEW MARKET』や演劇ワークショップなど、新しい試みも盛りだくさん。強風による2日目の野外ステージ中止やマーケット規模縮小などハプニングもありながら、2日間合わせて約4万人が集まった。多くの人の想いが結実して記憶に残る2日間となった『TAMATAMA FESTIVAL 2024』の模様を、写真を中心にレポートする。
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『TAMATAMA FESTIVAL 2024』の全体感
会場は2つのエリアに分かれており、旧・西落合中学校では『WACKなりの文化祭』にExWHYZ、GANG PARADE、ASP、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL、BiTE A SHOCK、KiSS KiSS、リチが出演。WACKメンバーたちによるライブはもちろん、美術展や写真展、学力テスト、生放送(配信)のほか、WACKメンバーが講師を務める「WACKなりの授業」やメンバーが趣向を凝らした出し物を企画した「WACKなりのグループ部屋」など、WACK所属メンバーたちが文化祭を作り上げた。


同会場では多摩ニュータウンエリアの市民とのコラボレーションも多数行われた。地域のクリエイターたちがマーケットや展示を行った「MUSEUM for NEWTOWN」や、会場からほど近い落合団地商店街で運営されている、子どもと地域のためのカルチャースペース「tomoto」によるキッズエリア、のど自慢大会や餅つき、キッズダンスなどのプログラムには子どもたちが集まった。多摩ニュータウン地域のクリエイターや市民と協働しながら作り上げる、遊びゴコロ満載のイベントとなった。





もう1つの会場、多摩センター駅前エリアは『NiEW TOWN PARTY』と銘打ち、屋外ではNiEWが主催する入場無料の音楽イベント『exPoP!!!!!』の特別編やカレーフェス『東京カレーカルチャー in TAMA』、マーケット『NiEW MARKET』が開催。さらにパルテノン多摩内では新たなテクノロジーを紹介する企業出展イベント『TAMA テク 2024.Autumn~多摩“まちづかい”テクノロジー万博~』や、劇団の範宙遊泳による演劇ワークショップも開催された。




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『WACKなりの文化祭』 – 体育館エリア
旧・西落合中学校では2023年に引き続き『WACKなりの文化祭』が開催され、体育館、校庭、校舎、YouTubeという4エリアでプログラムが同時進行した。WACKに所属するExWHYZ、GANG PARADE、ASP、⾖柴の⼤群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL、BiTE A SHOCK、KiSS KiSS、くだらない1日によるライブプログラム「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」や「WACKなりの文化祭パフォーマンス」、校庭や校舎内では、メンバーたちによる運動会や文化祭プログラムが行われた。























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「WACKなりの運動会」 – 校庭エリア
校庭エリア2日目に行われた「WACKなりの運動会」。グループ混成で赤組、青組、黄組の3組に分かれて白熱の戦いが繰り広げられた。
















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「のど自慢大会」や「未成年の主張」など、一般参加の企画も多数開催 – 校庭エリア
無料開放された校庭エリアでは、弾き語りステージの「TAMAフォークジャンボリー」「少年キッズボウイ(ミニ+)ブランチライブ」、ダンススタジオ4LIKESによる「ダンスパフォーマンス」、誰かに伝えたい想いを校舎2Fバルコニーから叫ぶ「未成年の主張」、一般参加者が美声を聴かせた「のど自慢大会」など、今年も数多くのコンテンツが開催された。























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校舎1Fでは「WACKなりの美術展」「WACKなりの写真展」開催
校舎1Fでは、WACK所属メンバーが『Private Eyes〜スペシャルな一瞬』をテーマに撮影した「WACKなりの写真展」を開催。さらに、粘土造形や絵画、書道で「大切にしていること」や「今伝えたい思い」など、内側から湧き出てくるコンセプトをもとに創作した「WACKなりの美術展」を開催した。








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地域のクリエイターが2日間限定の美術館「MUSEUM for NEWTOWN」を開催。カルチャースペースtomotoによる「キッズエリア」は、子どもたちで連日大盛況。








