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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『TAMATAMA FESTIVAL 2024』2年目。約4万人が集結した市民とプロの本気をレポ

2025.1.15

#MUSIC

ポップカルチャーの文化祭イベント『TAMATAMA FESTIVAL 2024』が、2024年10月19日(土)および20日(日)に、東京・多摩市の旧・西落合中学校および多摩センター駅前エリアで開催された。

多摩ニュータウンは22.3万人が暮らすベッドタウン。そんな暮らしの街を舞台に開催される同フェスは、多種多様な表現やテクノロジー、様々な領域の人々が集い、新しい出会いに溢れた「みんなの文化祭」。老若男女あらゆる人々が分け隔てなく一緒に楽しめる「お祭り」をテーマに駅前大通りや廃校など街全体を利用して、プロと多摩ニュータウン地域の市民が切磋琢磨しながら作り上げる、ユニークかつ大規模なイベントだ。

今年2回目の『タマフェス』だが、実は2017年に多摩ニュータウンの学校跡地でスタートしたイベント『NEWTOWN』から派生したフェス。コロナ禍が落ち着いた2023年10月にBiSHなどのアーティストを育て上げたWACKと、オルタナティブなカルチャーをサポートするNiEWが中心となり企画・制作し、後援した多摩市や地域の住民、企業と協働する形で『タマフェス』として初開催された。

2024年は駅前の『NiEW MARKET』や演劇ワークショップなど、新しい試みも盛りだくさん。強風による2日目の野外ステージ中止やマーケット規模縮小などハプニングもありながら、2日間合わせて約4万人が集まった。多くの人の想いが結実して記憶に残る2日間となった『TAMATAMA FESTIVAL 2024』の模様を、写真を中心にレポートする。

TAMATAMA FESTIVAL 2024』の全体感

会場は2つのエリアに分かれており、旧・西落合中学校では『WACKなりの文化祭』にExWHYZ、GANG PARADE、ASP、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL、BiTE A SHOCK、KiSS KiSS、リチが出演。WACKメンバーたちによるライブはもちろん、美術展や写真展、学力テスト、生放送(配信)のほか、WACKメンバーが講師を務める「WACKなりの授業」やメンバーが趣向を凝らした出し物を企画した「WACKなりのグループ部屋」など、WACK所属メンバーたちが文化祭を作り上げた。

会場MAP
WACK所属のメンバーたち

同会場では多摩ニュータウンエリアの市民とのコラボレーションも多数行われた。地域のクリエイターたちがマーケットや展示を行った「MUSEUM for NEWTOWN」や、会場からほど近い落合団地商店街で運営されている、子どもと地域のためのカルチャースペース「tomoto」によるキッズエリア、のど自慢大会や餅つき、キッズダンスなどのプログラムには子どもたちが集まった。多摩ニュータウン地域のクリエイターや市民と協働しながら作り上げる、遊びゴコロ満載のイベントとなった。

『TAMATAMA FESTIVAL 2024』のキービジュアルも、会場となった旧・西落合中学校出身のイラストレーターFACEと、デザイナー花房真也の2人が作り上げた。
地域の人が多数参加して盛り上がった「のど自慢大会」
「餅つきを日常に。」を掲げるゲリラ餅つきケータリングユニット「もちはもちや」による餅つき

もう1つの会場、多摩センター駅前エリアは『NiEW TOWN PARTY』と銘打ち、屋外ではNiEWが主催する入場無料の音楽イベント『exPoP!!!!!』の特別編やカレーフェス『東京カレーカルチャー in TAMA』、マーケット『NiEW MARKET』が開催。さらにパルテノン多摩内では新たなテクノロジーを紹介する企業出展イベント『TAMA テク 2024.Autumn~多摩“まちづかい”テクノロジー万博~』や、劇団の範宙遊泳による演劇ワークショップも開催された。

駅前エリア野外ステージで無料開催された『exPoP!!!!!@TAMATAMA2024』。1日目はKhaki、HALLEY、友成空、Nagakumo、ROTH BART BARON、Summer Eyeが出演。じぐざぐづ、えんぷてい、さらさ(Solo Set)、大石晴子、ゆうらん船、澤部渡(スカート)、サニーデイ・サービスが出演予定だった2日目は、強風により出演者やスタッフ、来場者の安全を考慮して中止となった。
駅前エリアのパルテノン大通りで開催されたカレーフェス『東京カレーカルチャー in TAMA』
駅前エリアのパルテノン多摩にて開催された『TAMA テク 2024.Autumn~多摩“まちづかい”テクノロジー万博~』

『WACKなりの文化祭』 – 体育館エリア

旧・西落合中学校では2023年に引き続き『WACKなりの文化祭』が開催され、体育館、校庭、校舎、YouTubeという4エリアでプログラムが同時進行した。WACKに所属するExWHYZ、GANG PARADE、ASP、⾖柴の⼤群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL、BiTE A SHOCK、KiSS KiSS、くだらない1日によるライブプログラム「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」や「WACKなりの文化祭パフォーマンス」、校庭や校舎内では、メンバーたちによる運動会や文化祭プログラムが行われた。

ExWHYZ「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

GANG PARADE「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

ASP「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

⾖柴の⼤群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

KiSS KiSS「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

BiTE A SHOCK「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

リチも駆けつけた

エンディングの様子「WACK EXHiBiTiON in TAMATAMA FESTIVAL 2024」

軽音部「WACKなりの文化祭パフォーマンス」

演劇部「WACKなりの文化祭パフォーマンス」

ダンス部「WACKなりの文化祭パフォーマンス」

「WACKなりの運動会」 – 校庭エリア

校庭エリア2日目に行われた「WACKなりの運動会」。グループ混成で赤組、青組、黄組の3組に分かれて白熱の戦いが繰り広げられた。

選手宣誓
準備体操
追いかけ玉入れ
歩数計チャレンジ
司会はユイ・ガ・ドクソンとリチが担当
三輪車競争(リレー形式)
バブルボール相撲

「のど自慢大会」や「未成年の主張」など、一般参加の企画も多数開催 – 校庭エリア

無料開放された校庭エリアでは、弾き語りステージの「TAMAフォークジャンボリー」「少年キッズボウイ(ミニ+)ブランチライブ」、ダンススタジオ4LIKESによる「ダンスパフォーマンス」、誰かに伝えたい想いを校舎2Fバルコニーから叫ぶ「未成年の主張」、一般参加者が美声を聴かせた「のど自慢大会」など、今年も数多くのコンテンツが開催された。

校庭には青が印象的な装飾が散りばめられ、来場者を楽しませた。
お客さんとの一体感が生まれた「未成年の主張」
昨年に続いて2回目の出演となったダンススタジオ4LIKESによる「ダンスパフォーマンス」。
ライブさながらにお昼時の校庭が盛り上がった「のど自慢大会」。審査員にはGANG PARADEからユイ・ガ・ドクソン、BiTE A SHOCKからRiNAが参加。
キッチンカーで買ったご飯や飲み物を片手に来場者が歌声に耳を傾けた「TAMAフォークジャンボリー」。HUGEN、むらかみなぎさ、井上杜和、ぎがもえかの4アーティストがパフォーマンス。
スタート直後から子どもたちの行列ができた、もちはもちやによる「餅つき体験」
東京ヴェルディクラブと日野レッドドルフィンズの選手が参加したスポーツ体験
多摩の古着カルチャーが集結した「古着市場(MUSEUM for NEWTOWN)」
特別編成でアコースティックライブをおこなった少年キッズボウイ(ミニ+)ブランチライブ
校庭の夜を華麗に彩った盆・そわぁる「盆踊り」
熱いパフォーマンスで校庭を盛り上げた和楽器ユニット天樂
校庭には「Gourmet Street Kitchen Car」と名付けられた13台のキッチンカーが集結。さまざまなメニューに老若男女が舌鼓をうった。

校舎1Fでは「WACKなりの美術展」「WACKなりの写真展」開催

校舎1Fでは、WACK所属メンバーが『Private Eyes〜スペシャルな一瞬』をテーマに撮影した「WACKなりの写真展」を開催。さらに、粘土造形や絵画、書道で「大切にしていること」や「今伝えたい思い」など、内側から湧き出てくるコンセプトをもとに創作した「WACKなりの美術展」を開催した。

WACKメンバーのプライベートな視点が感じられたWACKなりの写真展
個性的な作品が並んだWACKなりの美術展

地域のクリエイターが2日間限定の美術館「MUSEUM for NEWTOWN」を開催。カルチャースペースtomotoによる「キッズエリア」は、子どもたちで連日大盛況。

多摩ニュータウンにゆかりのある様々な分野のクリエーター・アーティストが集結し2日間限定の美術館が開催された「MUSEUM for NEWTOWN」。
「tomotoキッズエリア」では子ども向けの遊びやワークショップが開催
デッドセクション(吉田悠樹+Jin Nakaoka)による生演奏に聴き入る子どもたち。
沢山の子どもが参加した「最強の剣をつくろう まなぼうWS」
数十種類が並び、子供達が大興奮していた駄菓子屋 

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