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渋⾕で知るストリートアートの起源と未来 バンクシーやキース・ヘリングは転換点

2025.2.7

#ART

根幹にあるのは弱者の⽴場に⽴ったメッセージ

ストリートアートというスタイルは、やがてアメリカからヨーロッパへ広がってゆく。展⽰室には、Speedy GraphitoやInvader、JRにMadameといった、主にフランスのストリートが⽣んだ錚々たるアーティストたちの作品が並ぶ。

例えば Thirsty Bstrd による『 破産した場合はガラスを割る』 と訳されたタイトルの作品を⾒てみよう。バンクシーの『Girl with Balloon』の前に「IN CASE OF BANKRUPTCY BREAK GLASS」と⼤きく書かれたガラスが被せられていて(これじゃ作品は⾒えない……)、まるで電⾞などで⾒る⾮常⽤ボタン「IN CASE OF EMERGENCY BREAK GLASS(⾮常時にはここを割ってボタンを押してください)」である。バンクシーと bankruptcy(破産)を重ねつ つ、バンクシー作品を記録的な⾼額で売買するアートシーン、作品を資産としてしか⾒ないことを痛烈に⽪⾁った作品である。奥の Zevs

『液状化したシャネルのロゴ』も分かりやすいが、ストリートアートの多くが 弱者の⽴場に⽴ち、社会を睨み上げるようなメッセージを根幹に含んでいるのだと改めて実感した。

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