INDEX
DIY活動を支える、台湾の仲間たち

ーDIYで活動を展開する中で、ファーストアルバムから全てのアルバムアートワークやツアーポスターなどのデザインに関わり、ライブでは皆さんのアイコンにもなっている『サバヒー男(虱目魚男)』に扮してパフォーマンスを行うシャオツー(廖小子)さんも、Sorry Youthファミリーの一員なのかなと思います。彼はどんな人なんですか?
ウェニ:シャオツーは現役で活躍するグラフィックデザイナーで、結成したばかりの頃にオンラインで出会いました。当時、インターネットに一風変わったカンフーの絵を投稿していて、印象に残っていて。友達になった後に、アルバムアートワークやグッズのデザインをお願いし始めたんです。僕たちは曲のデモができると数人に送って感想を聞くんですが、彼もその一人で、仕事仲間でもあり友人としても本当に信頼しています。

ー『Noise Apartment』では、イーノ・チェン(鄭宜農)、オリビア・ツァオ(曹雅雯)、シェ・ミンヨウ(謝銘祐)の3名をフィーチャーしています。3名はそれぞれ台湾の大きな音楽賞で表彰された経験もあり、豪華な顔ぶれだと思ったのですが。
チュンハン:そうですね、まず、イータン・チョウさんは偉大なプロデューサーなんですけど、実は台湾語が話せないんです。その点、今回参加してもらった3名のボーカリストは、台湾語で歌えるという共通点があります。例えばシェ・ミンヨウは僕らの大先輩で、9曲目“世界第一戇 / 世界一バカ feat. 謝銘祐”のコーラスを入れてもらったのですが、歌詞の細かい部分を調整し、意味をより深いレベルに引き上げてもらいました。
ーコラボレーションにより、台湾語の響きが強化されている。
ジャン・ジャン:そうですね、4曲目“共身軀完全放予去 / 共に身を捨てる feat. 鄭宜農でコラボレーションしたイーノ・チェンは、イータンさんからの推薦で参加してもらったのですが、元々知り合いで。実は曲や歌詞がほぼ固まった段階でオファーしたのですが、二つ返事でOKしてもらえました。彼女からはプロの歌手として、よりよい響きにするためのパート分割や発声方法についてアドバイスを貰いながら進めていきました。
ウェニ:オリビア・ツァオは一度彼女のアルバムの収録曲に参加させてもらったご縁で、僕たちのアルバムの6曲目“袂赴啊 / 遅かった feat. 曹雅雯”に参加してもらいました。台湾語で歌える同世代の女性アーティストは男性アーティスト以上に少ないので貴重ですよね。オリビアとは「新しい台湾語の見せ方をどうするか」「若い世代にもっと台湾語を広めるには?」というテーマについてよく話します。