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シトナユイと話し合う、恋愛観や人生観。大切なのは「自分の評価を他人に任せない」

2024.9.4

シトナユイ『まっすぐ』

#PR #MUSIC

自分をさらけ出す時期だと思った。

─なるほど。今回、3年経ってリメイクしようと思った理由は?

シトナ:シトナユイとしてアーティスト活動をスタートして、これまでの私は渋くて大人っぽい、ちょっと謎めいた洋楽的なサウンドを奏でるイメージが強かったのですが、前のアルバム『MUSEUM』や“Coffee Time”(『TINY LAND』収録曲)を出したあと、もっと明るくダンスミュージック寄り、かつ人間味のある曲を出す時期だと感じたんです。これまで歌詞はすべて英語で、何を歌っているのか分からない部分もあったかもしれませんが、今回は全編日本語で自分をさらけ出す時期だと思ったのが、リメイクに挑戦した主な理由です。

最初のバージョンはもっと生っぽいサウンドでしたが、今回のバージョンではダンスミュージック感やハウス感を強調しています。歌詞やメロディ、コード進行はほとんど変わっておらず、アレンジとサウンドプロダクションが大きく変わりましたね。

─リメイクする上で、何かお手本にしたアーティストはいましたか?

シトナ:トム・ミッシュをベースに、DURDNやBREIMEN、HONNE、韓国のOOHYO(ウヒョ)など、私が最近好きなアーティストたちの要素を詰め込みました。特にDURDNにはすごくハマっていて、その影響が今回のアレンジにもかなり反映されていますね。

─タイトルにもなっている「まっすぐ」は、歌詞の中で「まっすぐに生きる」や「まっすぐな愛」などさまざまな意味が込められています。シトナさんが考える「まっすぐ」とはどのようなものですか?

シトナ:「まっすぐ」というキーワードは、「純愛ソーダ」の「純愛」からすぐ浮かんできたんですけど、私自身、すごく「まっすぐ」な性格なんです。嘘をつくのが下手だし、友人にも「今、帰りたいんでしょ?」「顔に出てるよ」なんて見透かされちゃうこともしょっちゅうで(笑)。

―素直なんですね(笑)。

シトナ:何事にもすごく熱中する性格で、恋愛面だけじゃなくて、自分の身内や友達、大好きな人に対しても、裏切らず、嘘をつかずにまっすぐ向き合いたいタイプなんです。この曲で「まっすぐが嫌だ」とか「きつい」と歌っているのは、あざとい女性像を自分なりにイメージして、そのキャラクターがそう感じているんじゃないかなと考えました。

─つまり「まっすぐ」な人の対比として「あざとい」人を描いたのですね。「あざとい」という言葉についてはどんなイメージがありますか?

シトナ:私は中高一貫の女子校に通っていたので、男女が一緒にいる雰囲気とか全然わからなくて、大学に入ってから「共学の子ってこんな感じなんだ」と驚いたのを覚えています。その時に「あざとい」っていう言葉にすごく興味が湧きました。

私、基本的に高いところある物を取るときも自分で椅子を持ってきてその上に乗るし、アンプやギターも自分で運ぶタイプなんですけど、すごく可愛い子たちは誰かに頼る術を知っていて、そういうところに憧れを感じることもあって。それがこの曲のテーマを決めるきっかけになったんだと思います。

─「誰かに頼る術」って、例えば「これ高くて手が届かない」みたいなことを、男性の前で言えちゃうようなこと?

シトナ:そうそう。防音室のドアが重たくて、中から「開けられない!」と男性に言っているのを見て、「え、じゃあどうやって入ったの」と思ったりして(笑)。そういう場面が楽しくて面白かったので、そこにフォーカスした曲が作りたかったんでしょうね。

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