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第1~7話を集約するかのような意外な人物の言葉

第8話では、意外な人物の言葉に、物語の枠を超えて感動させられた。それは、一平の幼馴染であり、衆議院議員の公設秘書を務める真壁が、一平を区議会議員に推す理由を正助たちに語る中でのこんな台詞。
「お前(一平)がここに戻ってきてから、ふれあい冬まつりの復活、不登校支援、それから保育園の環境改善など様々な活動に取り組んでくれた。そういう風に、街のために動ける男にどうしても、この大江戸の区議会議員になってもらいたいんだ。家族の問題も、結婚の問題も、地域の問題も、結局、日常に溢れている様々な問題は、すべて政治につながっていて、個人で解決するには限界がある。でも、政治で解決するには政治家を動かさないといけないし、政治家はね、必ず動いてくれる訳じゃない。だから、みんな、どんどん政治に期待しなくなる。それじゃ、いつまで経っても社会は変わらない。社会を変えない限り、誰かが無理をし続けることになる。俺は、そんな誰かの無理の上で成り立っている社会は間違っていると思っている。ひまりちゃんや朝陽くんが大きくなった時に、そういう社会であって欲しくないんです。だから一平、この街のために力を貸してくれ、頼む」
まさに政治家に求めること、そして、政治との理想的な関わり方が語られた。この言葉は、これまでの第1~7話で描かれてきた家族の思い出、そして地域の問題を想起させつつ、ドラマそのもののテーマを代弁しているかのようだった。そして、この台詞の後、正助たちの後押しもあり、いよいよ一平は出馬を決める。