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Roka初インタビュー 声とトラックで確かなグルーヴを生み出す新時代の才能

2025.1.9

Roka

#PR #MUSIC

Rokaとしてデビュー、福岡在住Co-3olyとの楽曲制作

—その後は、どういういきさつでRokaとしてデビューすることになったのでしょうか。

Roka:ずっと曲を作っていたんですけど、終わりがないんですよね。リリースしないと、曲って延々とずるずる作りつづけてしまう。だから、1回リリースしなきゃと思ったんですよ。それで今とは別の名義でアカウントを作って、楽曲を配信したんです。そこで初めて、曲の終わらせ方を経験することができて。そんな中、今のレーベルが楽曲を聴いてくれて声をかけてもらえて、「Roka」としてのデビューに至った感じです。

—シンガーソングライターでありながらなぜここまで華があってスケールの大きい歌が歌えるのか、ようやく謎が解けました。数奇な経歴をたどっているんですね。その後“CUTENESS”をリリースされますが、これはどのように作っていったのでしょう。

Roka:CUTENESS”は、もともと別名義で配信していた曲をリアレンジしたもので。最初のバージョンはミックスも全て自分でやっていたんですが、新しいスタートを切るためにプロデューサーさんと一緒に再構築しました。福岡に住んでる、まだ18歳のCo-3oly(コモリ)くんという方です。

—曲を聴いて、すごく不思議に思ったんですよ。というのも、R&Bやソウルミュージックといった音楽をアーティストそれぞれが独自に解釈してDAWを通して表現するというのはこの10年ほどで国内でもかなり増えた印象があるんですが、そこではアーティストそれぞれの身体性というか、独自のクセみたいなものがそのまま楽曲に反映されるのが面白いなと思っていたんです。でも、Rokaさんの曲はそういった作り方をしているにもかかわらず、すごく綺麗でなめらかですよね。この道10年、20年の中堅~ベテランアーティストが大きいバジェットでリッチに作ったような、そういった豪華さがあるなと思いました。

Roka:シックでスタイリッシュな雰囲気は意識しました。ギターの音も、過剰にエフェクトをかけるわけではなく、シンプルにしました。音数も少ないですよね。あと、ミックスもそうなっています。エンジニアの方と10時間くらいずっと試行錯誤を重ねてこのクリーンな形になりました。もともとは、ここまでクリーンな感じではなくお茶目な部分もあったんですよ。

—クリーンな方向のディレクションになったのはなぜですか?

Roka:チームで考えた結果ですね。自分ひとりだと、どうしてももうちょっとふざける感じになっちゃうんですよ。ひとりでシックなことをやっててもちょっと恥ずかしいから(笑)。でもチームで議論していくうちに、今のR&B / ソウルミュージックがDAWで組まれたソフトサウンドで作るのが主流になっている中で、生音志向でやってるシンガーってそんなにいないし、あえてそういうことをやりたいよね、と。あと、グルーヴ感は意識しましたね。1回目と2回目のサビでドラムを変えました。キックとスネアの4分音符感は残しつつ、2回目は「ドゥンドゥン」というキックを入れることによって8ビートの印象を出したり。あと、1回目のサビはスネアの叩く位置を歌に合わせてズラしてますし、色々とこだわりを入れています。

—シンプルに聴こえる中で、技巧が凝らされていますよね。新曲の“冷めぬまま”は一転してバラードです。こちらはさらに音数を絞ってますね。

Roka:この曲はJ-POPも意識しています。個人的にもaikoさんやOfficial髭男dismさん、藤井風さんといった方々のバラードが好きで。バラードに限らず、そういう方達がメインストリームでこんなに自由に曲を作ってるんだ、というのは最近すごく面白いなって思ってます。K-POPにおけるNewJeansも同じような感じで、すごいなって。

—そういった最近のJ-POP、K-POPのルーツもあるのが面白いですね。“冷めぬまま”は、足音が入っているのも印象的でした。ユニークな発想ですよね。映画のようなムードを感じます。

Roka:Co-3olyくんのアイデアで、冬を意識して入れたとのことです。最初、自分が作ったデモでは普通にドラムの音を入れてたんですけど、それをアレンジしてくれて。自分では思いつかない発想ですね。

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