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『モネ展』晩年の作品郡が集結。東京で80万人超動員の展覧会をレポート

2025.3.19

『モネ 睡蓮のとき』

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第3章 展示室風景 ©︎ytv
クロード・モネ『睡蓮の池』(部分)1917-1919年頃 油彩 / カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ© musée Marmottan Monet ※筆者撮影

創造のプロセスを垣間見る

第1章展示風景 ©︎ytv
クロード・モネ『睡蓮』1907年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

習作では、どんなふうに水面に睡蓮が浮いていたのか、木の姿が映り込んでいたのかが少ない色でサッと描き留められている。一方、隣の『睡蓮』では、構図は完全にそのままに水面が赤やオレンジに染まり、モネの心を捉えていたのは燃えるような夕映の景色だったのだと分かる。まるで塗り絵のビフォーアフターである。こんな風景を見て「描こう」と思った画家が、習作では全く夕暮れを思わせる色彩を使っていないことに驚いた。画家の眼と脳に焼きついた色彩は、構図が定まった後に確信を持って一気にアウトプットされているのだろう。ちなみにこれと同じ構図のバリエーションはおよそ15点あるらしい。

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