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ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』が令和に冤罪を扱う意味

2025.2.28

#MOVIE

©TBSスパークル/TBS
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第5話までで明らかに怪しい3人の登場人物

事件の鍵を握る1人である検事の阿南由紀(瀧内公美)©TBSスパークル/TBS
事件の鍵を握る1人である検事の阿南由紀(瀧内公美)©TBSスパークル/TBS

ここで、第5話までの内容を整理してみよう。春生が殺された事件の直後に心麦の前に現れた、雑誌「週刊ジダイ」の記者・神井孝(磯村勇斗)が撮影していた動画で、春生が「東賀山事件」の冤罪を友哉に謝罪していたことが明らかになった。また、謎の多い春生の手紙について、ラーメン屋の店主・染田進(酒井敏也)が、警察による取り調べでは友哉の指示で偽装したことを認めていたものの、心麦には直接、虚偽の証言をしたと打ち明ける。しかし、唯一の手がかりだった染田は、その後、遺体となって発見された。そもそも、親子であったはずの心麦と春生に血縁関係はあるのか。心麦が「東賀山事件」唯一の生き残りである「林川歌」なのかが、ミステリーとしての今後の焦点になっていくだろう。

第5話までの登場人物の中で今、最も怪しいのは、青いカラビナ付きのリュックを持っている謎の男。現時点では背格好と声しかわからないが、声は吹き替えのような質感にも聞こえる。この謎の男は、春生の放火殺人事件の担当検事・阿南由紀(瀧内公美)と関係があり、染田に現金と薬物を渡し、春生の動向を報告するよう依頼していた人物だ。染田の遺体から大量の薬物が検出されたことから、彼の死に何らかの関係があるに違いない。

同じく視聴者が怪しんでいるのが、心麦と家族ぐるみの付き合いがある春生の部下で、刑事の赤沢正(藤本隆宏)と妻・京子(西田尚美)だ。赤沢は「東賀山事件」で春生と共に力郎を逮捕した人物で、正義のためなら一線を超えそうな危うさが滲んでいる。特に気になるのが、赤沢と京子がこぞって愛飲している“怪しげな水”だ。赤沢も京子もわざわざ持ち歩くほど、その水にこだわっており、自宅にはペットボトルが入った段ボールが積まれている。一連の事件に直接的な関係がなくとも、その背景に特別な事情があるのではないかと疑いたくなってしまう。

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