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ラインナップから見る、他のヒップホップフェスとの違い
では、ここからは2025年5月10日(土)と11日(日)に迫った今年の『メロクル』の見どころを紹介していこう。
まず注目すべきは、1日目と2日目で音楽性の傾向がやや異なる点。1日目はヒップホップを軸にしつつもポップスやR&B、さらにソウルミュージックといった領域までジャンルの広がりが見られる。対して2日目はよりヒップホップ色が濃い印象だ。

特に1日目には、betcover!!や柴田聡子といった新たな風を吹き込むであろうアーティストが出演。田我流はバンドセットで心地よいグルーヴを聴かせてくれるだろうし、lilbesh ramkoやswettyといったユース層に大きな人気を誇るアクトも揃っている。まさにかゆいところに手が届くラインナップで、これだけバラエティに富んだアーティストが一気に観られるのは貴重な機会だろう。
さらに2日目は、よくぞここまで集めたという今のヒップホップシーンを彩る豪華なラッパーがズラリ。GADOROやNovel Coreといった、日本武道館での単独公演をすでに実現しているアクトも名を連ねる。
中でも、ヘッドライナーは1日目がKvi Baba、2日目がTohjiという組み合わせに。もっか“Friends,Family&God”がヒットし、2025年の8月に日本武道館での単独ライブを控え乗りに乗っているKvi Babaと、先日初のアリーナ公演を熱狂的なリスナーとともに成功させたTohjiという贅沢な構成だ。
例年『メロクル』はSEASIDE STAGEとURBAN STAGEの2ステージで時間のかぶりなくライブが進行していくが、2025年はさらに屋内ステージも追加に。3つのステージを行き来しながらフェスを楽しめる。ヒップホップ系のフェスは1アーティストあたりの持ち時間が短いケースが多いが、同フェスは1人(組)あたり約30分間、ヘッドライナーは約50分間と、じっくりパフォーマンスを堪能できるのも特徴だ。
