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音楽家・北村蕗を初インタビュー。山形が生んだ非凡な21歳が音の筆で描くイメージ

2024.6.18

北村蕗『500mm』

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DTMもピアノも多声コーラスも「そのときやりたいものをやっている」

―高校卒業後はどう過ごしていたんですか?

北村:高校生のときから漠然と「ミュージシャンになりたい」と思っていたんですけど、具体的なことは何も決めないまま卒業してしまったので、大学にも行ってないし、地元でバイトをしながら音楽活動をしていました。コロナで卒業直後はあまり活動できてなかったんですけど、でもその間に曲を作ったり、DTMを勉強したりして、作った曲をYouTubeにアップしていました。その時にできた曲が“Teal”という曲です。

―“Teal”はピアノがメインの楽曲ですね。

北村:そのときは歌よりも、音楽自体を作りたい、みたいな気持ちが強くて。DTMをやるようになると音がかっこいいものを選んで聴くようになって、そうすると自然と歌がない曲が多くなったので、その影響はあったと思います。

―ファーストシングルとしてリリースされたのは“amaranthus(feat. 梅井美咲)”でした。

北村:“amaranthus(feat. 梅井美咲)”はお花のサブスクのvaseというレーベルからのリリースだったので、自分の色を出すというよりは、花というコンセプトありきで作った曲でした。シンガーソングライターとして、ちゃんと歌詞やメロディーがあってというものを最初に出したいなと思って、それで作った感じでしたね。

ーフィーチャリングで参加している梅井美咲さんとはどのように出会ったのでしょうか?

北村:梅井ちゃんを初めて知ったのはYouTubeで、「同世代でこんなすごい人がいるんだ」と思って、インスタを調べて、メッセージを送って、東京に遊びに行くタイミングで連絡をして2021年の7月に初めて会いました。そのときは東京・下北沢のmusic bar rpmに遊びに行きましたね。

―どんな公演でしたか?

北村:梅井ちゃんと和久井沙良ちゃんがツインKeyセッションをやっていました。2人ともピアノがすごくかっこいいし、表現の幅もとても広いし、本当に尊敬してるお2人です。梅井ちゃんとはそれから1年ぐらい会えてなかったんですけど、レコーディングで再会できました。vaseのお話は私たちが知り合いと知らずに繋いでくださった感じだったので、すごくびっくりしたし、嬉しかったのを覚えています。

ーこれまでコラボレーションやリミックスも含めて10曲をリリースしていて、音楽性の幅は非常に広い印象ですが、ご自身の音楽性をどのように捉えていますか?

北村:もう本当にそのときやりたいものをやっているっていう感じですね。ただ一貫しているのは、あんまり自分のものにできないのがピアノで、だからこそ憧れだし、ずっとやっていく気持ちで練習しています。歌は一番得意で、トラックメイクは全部の音を表現できるのが楽しいなと思って、ワクワクする気持ちでやっていますね。

ー“IMIW”や“櫻”のような声を軸とした表現も非常に印象的です。

北村:声は自分と一番距離が近いと感じていて、メロディーを作るときもハミングから作ることが多いんです。だから声を軸にした曲は意識的というより、もっと自由に作っている感じですね。家でもずっと歌っているので、その延長線上で録ったりしています。

―R&B風の多声コーラスはHiatus Kaiyoteの影響も大きそうですね。

北村:コーラスワークが面白いものは聴いていて楽しいです。好きな曲を流して勝手にハモるみたいなことは前から大好きだし、Hiatus Kaiyoteもコーラスがすごくかっこいいから、影響されたと思います。

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