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君島大空が迎えた「ひとつの区切り」とは。『午後の反射光』からの6年を振り返って語る

2025.5.15

#MUSIC

「すごく幸せだと思う」。今、君島大空がそう語る理由

―そういう音楽家としての成長と並行して、他者との距離感、関与の仕方も変化していった6年間だったと思うんですが、ご自身ではどう思いますか?

君島:やっぱり、僕は友達に恵まれたなと思います。ラブリーサマーちゃんもそうだし、ゆっきゅんもそうなんですけど、価値観がそれぞれに違って、だけどお互いの音楽を認め合える友達がいることは自分にとってこれ以上ない幸せだし、めっちゃ新鮮なことで。この1年ぐらい、友達に救われた部分が大きくあったなと思いますね。

作曲は君島大空、作詞はゆっきゅんと共作した“プライベート・スーパースター”(2024年)のMV。監督・編集は阿部はりか

君島:ラブサマちゃんもゆっきゅんも、音楽を聴いているときに行ける場所がある人というか、新曲を聴いても初めて聴いたときと同じ気持ちにさせてくれるんですよね。そういう友達と話すことで、「俺は『この場所』を守らなきゃいけない」って明確に思うようになりました。

友達のおかげで自分の音楽に対する客観性ができて、自分の領域が固まってきたし、「どんな音楽をやっても俺は俺だから」って思えるようになった。そのおかげでチャレンジできる音楽の範囲も広がっていく気がしています。

―ある時期までは自分の心を掘り尽くすことばかりをやっていたと思うんですが、そうじゃなくても、ちゃんと強度のある「君島大空の音楽」が作れるようになった。そしてそれが『音のする部屋』に繋がっていく。。

君島:そうです。まあ、パッて作ったものを聴いてもらって「めっちゃいいじゃん、このまま出しなよ」って言われても、「嘘でしょ?」って懐疑的になる自分は常にいるんだけど(笑)。でも気楽にそういうことを言ってくれる人、しかも自分のチームの外にもそういう人がいる状態がやっぱり嬉しいんですよね。

―ここまで話したこと、これから君島さんに新しく出会う人にも知ってほしいなと思います。

君島:嬉しいです。自分としてはスタイルを激しく変えて、時代に適応しながらやってきたと思ってなくて。そういう音楽で2,000人ぐらいの人が聴いてくれているって、すごく幸せだと思うんです。18歳ぐらいの俺がめっちゃ好きになるような存在になれている気がする。それだけじゃなく、ちゃんと枯渇している部分もあって、音楽への欲求もすごく強い。そういう意味で今、すごく充実しているなって思います。

君島大空『音のする部屋』アートワーク(各ストリーミングサービスで聴く

君島大空『音のする部屋』(CD)

2025年4月2日(水)発売
価格:2,200円(税込)

1. 除
2. WEYK
3. Death Metal Cheese Cake
4. 釘
5. 迎
6. Lover

https://kimishimaohzora.lnk.to/otonosuruheya

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