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廻花が語る1stアルバムとこれまでの軌跡。才能豊かなソングライターの萌芽

2025.3.28

廻花『うまれるまえからきみをしってる』

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「自分みたいに誰にも言えない気持ちだったり、苦しみを抱えてる人のそばで寄り添える曲だったらいいな」

―最後にもう一度“かいか”の話をさせてもらうと、個人的に、<チカチカ すりぬける光や影 ピカピカ 追いかけた 青い目で 今度は 近づいてみたい>という歌詞が印象的でした。ここにはどんな思いが込められていますか?

生まれる前からきみを知っている 

初めまして うまく言えないのはお互いさまなんだろうな

耳鳴りなんてない またそこら中に限界 

さなぎのなか 羽撃いても 君の鏡の中ゆれるだけ 

ここにいること知りたくて 知っていて欲しくて 

チカチカ すりぬける光や影 

ピカピカ 追いかけた 青い目で 

今度は 近づいてみたい

廻花“かいか” 歌詞引用

廻花:廻花の字を「廻る花」にした理由は、ここで回り続けてる自分のことを歌いたいっていう思いだったんですけど、この曲のなかでは「廻る花」だけじゃなくて「開く花」の意味もどこかに込めたくて。つぼみとかさなぎとか、生まれる前の、内側から見つめる光って、なんだか明るいってことがわかるだけで、なんの光かはわからない。じっと待って、それが開いたときに天井がなくなって、一気に空が高くなるみたいなイメージ。

―アートワークも含めて、つぼみとかさなぎみたいなイメージはアルバム自体にありますよね。あと僕はライブの映像もイメージしたんです。これまで花譜として見てきた光から、廻花としてよりお客さんの近いところに行けるように、感じられるように、そんなニュアンスもあるのかなって。

廻花『うまれるまえからきみをしってる』アルバムジャケット

廻花:ああ、でもそういう意味もあります。「青い目」にしたのは花譜が青い目をしているからっていうのもありますね。

―あとはやっぱり<ぼくはぼくだから>という言葉が最後に印象的に使われていて、「花譜と廻花のどちらも自分」みたいな意味もあるだろうけど、聴き手に対する「みんな自分らしく生きられますように」というメッセージでもあると感じました。

とっくのとっくに目は覚めて

咲いている僕ら あとは巡り合うだけ 

前に進めてるのか不安でさ キリない精一杯だって 

花開いて遠ざかる空の色 何者かになりたかった歌も 

変わり 続けてくけど 

ぼくはぼくだから まわりだした花

廻花“かいか” 歌詞引用

廻花:今回は自分のために作ってきた曲が多いから、誰かを救うとかはあまり考えてないんですけど、でも自分みたいに誰にも言えない気持ちだったり、苦しみを抱えてる人のそばで寄り添える曲だったらいいなと思います。自分にとっても自分の曲はそういうものなので、そうなってくれたら本望ですね。あとは『うまれるまえからきみをしってる』っていうタイトルもそうだし、“かいか”の歌詞って、これから先で廻花のことしか知らない人が出てきたときに、「どういうこと? 意味わからん……」ってなると思うんです。そうなったときに、そこから花譜のことも知ってくれたりしたらいいなと思ってます。

―今は花譜から廻花を知る人の方が多いとは思うけど、このアルバムが出ることによって、逆のパターンの人も増えてくるかもしれない。そうやって、花譜と廻花の両方を愛してもらえるようになったらいいですよね。

廻花:はい、そうなってくれたらすごく嬉しいです。

廻花『うまれるまえからきみをしってる』

リリース日:2025年3月26日

01. 転校生
02. ひぐらしのうた
03. 初恋
04. ターミナル
05. はかいのうた
06. マイディア
07. リメンバー
08. テディベア
09. ランドマーク
10. Trance
11. 白夜、揺れる命
12. ほしひとつ
13. スタンドバイミー
14. 東京、ぼくらは大丈夫かな
15. かいか

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