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ジャ・ジャンクーが見つめた20年 『新世紀ロマンティクス』と辿る中国の変化

2025.5.8

#MOVIE

今目の前にあるものに興味を持って、今の社会を撮る

―監督は「第五世代」「第六世代」という言い方を好まないと思いますが、たとえばチェン・カイコー(陳凱歌)監督やチャン・イーモウ(張芸謀)監督から続く中国映画の歩みや進歩について、当事者としてどのように見ているのでしょうか?

ジャ:私は「第五世代」や「第六世代」という風にまとめてほしくないと思っているのですが、理論的に映画を研究する立場の人々にとってはそれがとても有効な方法だと考えられているので、それはそれで良いことだと思います。ただし、「第六世代」といっても様々な監督がいるわけですから、そのような分け方はあまり好まないんですね。

「第五世代」と「第六世代」の大きな違いは、「第五世代」は歴史的な題材を扱うことが多かった一方で、私たちいわゆる「第六世代」以降の監督たちは、「今目の前にあるものに興味を持って、今の社会を撮る」という傾向があると思います。

ジャ・ジャンクーの公私のパートナーにして永遠のミューズ、チャオ・タオ。 

―保留になっているという武侠アクション映画も楽しみにしています。

ジャ:とりあえずそれは置いておいて(笑)、目の前の現代のものを撮りたいと思っています。

―監督の「情と義」の話が好きなのですが、これまで時代や社会のうねりの中で、もがきながらも生きる個人の生活や町の記憶を描いてきたと思っています。監督のこの20年を中国語で表すと?

ジャ:「劇的に変化する時代の中で、人間性を保つよう努めてきた」です。

監督が手書きで書いてくれました! 優しい、謝謝多謝!

『新世紀ロマンティクス』

5/9(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

監督:ジャ・ジャンクー
脚本:ジャ・ジャンクー、ワン・ジアファン
撮影:ユー・リクウァイ、エリック・ゴーティエ
音楽:リン・チャン
出演:チャオ・タオ、リー・チュウビン
パン・ジアンリン、ラン・チョウ、チョウ・ヨウ、レン・クー、マオ・タオ

2024 /中国/中国語/1:1.85/111分/G

配給:ビターズ・エンド

◆公式ホームページ
https://www.bitters.co.jp/romantics/

◆『新世紀ロマンティクス』公式X
https://x.com/Jia_Zhangke

风流一代 Caught by the Tides © 2024 X stream Pictures All rights reserved

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