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熱波師の世界大会は、約100項目の基準で採点
タカノ:箸休めさんは世界でも活躍されているということですが、世界大会みたいなものに出場されたということですか?
箸休めサトシ:そうなんです。海外では熱波のことをアウフグースと呼んでいて、ショーアウフグースというものが行われているんです。世界大会では、上がった蒸気の風をタオルでしっかり送るということももちろん採点基準としてありますが、その他に、いかにタオルを綺麗に見せられるかとか、曲芸的に投げてキャッチしたり、ぐるぐる回したりできるかとかも、要素としてあります。
あとはショーなので、演劇もするんです。例えば海賊の格好をして、「ととのいの航海へ出かけるぞー!」みたいなストーリーを演じたりするんですが、そのストーリーの内容も点数に入ってくるんですよ。他にも、そのシチュエーションに香りが合っているか、最初から熱くしすぎてないか、お客さんが最後まで心地よくいられて、最後に熱くなってギリギリで出ているか、ということも採点基準に入っていて。採点項目が100個ぐらいあるんですよ。
Celeina:審査員もサウナ室に入って審査をするんですか?
箸休めサトシ:審査員もゲストと一緒に熱波を受けています。しかも世界大会の会場は、300人ぐらい入る体育館みたいなサウナ室なんですよ。
Celeina:300人も入れるサウナ室があるんですか?
箸休めサトシ:あるんですよ。
タカノ:世界大会はやっぱりフィンランドで行なわれるんですか?
箸休めサトシ:フィンランドは小さなサウナ室しかないんです。アウフグースの発祥はドイツなんですが、今ではヨーロッパ各地に広がっていて、イタリア、チェコ、ポーランドなどには、照明もしっかりしている大きなサウナ室がたくさんあるんです。
Celeina:まさにショーなんですね!
タカノ:演劇みたいな要素があるというのは、何人かでチームを作って出場されるんでしょうか?
箸休めサトシ:個人と団体があります。僕は日本代表として出場したんですが、プレーオフで優勝して、本戦で世界14位までいきました。