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1年で400軒のコーヒー屋へ。川村竜は、コーヒーが苦手な人の入口となるコーヒーを作る

2025.3.15

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

2月26日は、アメコミ映画系YouTuberのがおーさんからの紹介で、ミートたけしこと、川村竜さんが登場。コーヒーにハマった理由や、オリジナルコーヒー「Piment Coffee」のこだわりなどについて伺いました。

苦手だったコーヒーを好きになってみたくて、1年で400軒のコーヒー屋を巡った

タカノ(MC):お久しぶりですね。以前『TOKYO GAME SHOW』の解説で、番組にお越しいただきました。

川村:ゲーム配信者として呼んでもらいましたね。今日は別コーナーで「フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)特集」をやっていますよね。やっとミュージシャンとして呼んでもらえるのかな、と思ったら、なんか様子が違いますよね?

タカノ:そうなんですよ(笑)。いろんな顔をお持ちなので、その1側面にフォーカスしようかなと思っております。昨日のアメコミ映画系YouTuberのがおーさんからの繋がりでいらっしゃっていただきましたが、川村さんは僕がお世話になっている「ZERAPH」という事務所の先輩なんです。

Celeina(MC):ミート先輩ですけれども、音楽家、ゲーム配信YouTuberの他に、新たにコーヒー屋さんとして活動を始められたそうですね。2023年の11月くらいからコーヒーにハマっているとか?

川村:実は、もともとコーヒーを飲めなかったんですよ。飲めないというか嫌いで。ある時、配信のリスナーさんにバリスタさんがいて、その人が「自分もコーヒーが嫌いだったんだけど、あるコーヒーに出会ってからコーヒーを好きになった」と言っていたんです。興味がなかったものよりも、嫌いなものを好きになるほうが振れ幅が大きいじゃないですか。マイナスがプラスになることほど幸福度が高いことはないな、と思ってそのコーヒーを飲んだら、全然飲めなくて(笑)。でも、その気持ちに感動したんですよね。そこからコーヒーを好きになってみようと思って、苦いのを我慢しながら1年間毎日コーヒー屋さんに行きました。

Celeina:そんな修行みたいにやっていたんですか(笑)。

川村:ハマると一直線になっちゃうんです。

タカノ:今はもう好きなんですもんね。

川村:今はもう好きですね。でも、1番最初に好きになったのはコーヒーじゃなくて、コーヒーを提供している人たちや、コーヒーの環境とか雰囲気とかでした。

Celeina:コーヒーの世界観という感じですか?

川村:そうですね。だからお店に行った時も、「僕コーヒー嫌いなんですけど、飲めるようになりたくて」とお伝えして、そのお店のおすすめのコーヒーを飲ませてもらっていたんです。

タカノ:普段歌ものの音楽しか聴いていない人が、ノイズミュージック、ジャズ、テクノなんかを聴いて「わかんないな」と思っても、聴いていくうちにどんどんのめり込んでいくような感じに似ているなと思いました。

川村:たしかに音楽に近いなと思いますね。「なんかいい」「雰囲気がいい」というのが最初の掴みでした。1年で400軒のコーヒー屋さんに行きましたね。

タカノ:すごいですね!

Celeina:1日に2軒回ったりするということですか?

川村:2、3軒回ったり、8軒ほど行くこともありました。ただ、カフェインの摂りすぎになると思うので、絶対真似しないでください!

オリジナルコーヒー「Piment Coffee」を制作

Celeina:そんな1年を経て、昨年中盤にはご自身でオリジナルコーヒーの制作を始められたんだとか?

川村:「Piment Coffee(ピーマンコーヒー)」という名前のコーヒーを作りました。名前はふざけていなくて、僕、小さい頃はピーマンが苦手だったんですよ。でも大人になって、気づいたら大好きになっていて。そんなコーヒーにしたかったんです。だからこのコーヒー自体も、僕と同じようにコーヒーが嫌いな人、飲めない人に向けて作っているという感じです。このコーヒーを飲んでコーヒーを好きになってもらって、2杯目はもう違うコーヒーを買ってもらって構わないみたいな。そういうスタートのコーヒーにしてほしいな、というすごく優しいコンセプトで作っています。

Celeina:そして、「Piment Coffee」をスタジオに持ってきていただきました! これすごいですよね。とてもまろやかなのにちゃんと存在感もあって、こんなコーヒーがあるんだと思いました。

タカノ:香りが豊かなんですよ。飲みやすいのに、すごく香りの余韻が残るんですよね。

川村:そんなことを言っていただけて、本当に来てよかったです。

Celeina:香りの余韻が残るの、すごくわかります。口当たりはまず柔らかいですよね。苦味とか酸味が強いコーヒーではなくて、まろやかさが最初にきて、飲み込んだ後に軽やかさと奥深さが抜けていく感じがします。

川村:どんどん感想が出てくる、すごく嬉しいです。

タカノ:このコーヒーはどうやって作ったんですか?

川村:入口がまろやかというのは、本当に狙い通りです。ただコクがなくなると、コーヒーじゃなくなっちゃうんですよね。苦手な人のために作ろうと思うと、どうしても苦味の成分をなくすことにフォーカスしちゃいそうになるんですけど、コクと飲みやすさの両立を目指して、半年くらいずっと試行錯誤していました。

タカノ:いいバランスを見つけたんですね。

Celeina:この豆のブレンドとかもご自身でやられているんですよね?

川村:ブレンドは「ゲイシャ」という有名な豆をメインに、4種類の豆を入れています。

Celeina:「ゲイシャ」ってお高い豆ですよね。

川村:そうなんです。ちょっと高くて、全然収益にはなっていないけども、皆さんにスペシャルな日を過ごしてもらいたいという思いで使っています。「ゲイシャ」の中でも、「パナマ産アウロマールゲイシャ」というのを使っています。あとはみんな知っている「ブルーマウンテン」も入っています。僕、「ブルーマウンテン」自体はそんなに好みではなかったんですけど、ブルーマウンテンの中でも「ウォーレンフォード種」という、ミルクチョコレートみたいな味がするものを使っています。その他、インドネシアのちょっと変わった名前の「バリ神山」と、ブラジルの「キャラメラード」が入っていますね。焙煎の温度をそれぞれ変えたりして、やっとたどり着いたのがこのコーヒーという感じです。

タカノ:コーヒー嫌いだった人が、1年ちょっとでこんなに詳しくなるんだというのが驚きですね。のめり込み具合がやっぱりすごいです。

川村:本当にもう、他のことにはのめり込まないようにしました。

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