グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
12月31日は、「flotsam books」の小林孝行さんからの紹介で、ファッションデザイナーの長賢太郎さんが登場。服作りへのこだわりや、ファッションに興味を持つようになったきっかけなどについて伺いました。
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素材から発想を得て、自分が作りたい服を作り始める
Celeina(MC):ファッションブランド「osakentaro」をされているとのことですが、今年で創立10周年なんですね。おめでとうございます。
長:ありがとうございます。10周年ながら今年は特に記念的なことをしなかったので、来年できたらいいなと思います。
タカノ(MC):アパレルブランドで10周年ってすごく長いですね。
Celeina:「osakentaro」のInstagramを拝見したんですけれども、めっちゃ可愛いですよ。ウールとレースを混ぜたコートがあったり、素材と色の組み合わせに意外性があって素敵です。
タカノ:カラフルでパッチワークっぽい感じのものがあったり、風景の写真をドーンとプリントしたデザインのお洋服もあって、大胆でポップな感じもありますね。
Celeina:アイテムは全て手作りなんですか?
長:そうなんです。一応全部自分で作っています。
Celeina:そうなんですか! ミシン1つで?
長:何個か持っているミシンを色々使いながら、自分で作っていますね。
タカノ:こだわりポイントとかはありますか?
長:マテリアルのアプローチが好きですね。直近の洋服だと、ボアという毛足のある素材にプリントしています。
タカノ:ボアにプリントってできるんですか!
長:できたんですよ(笑)。おっしゃってくださったコートも、ウールのレースは山梨の工場さんに行って、ニードルパンチというマシンを使って作ったりしています。そうやって素材から発想して作り始めることが多いですね。
Celeina:じゃあ素材のオーダーから服作りが始まるんでしょうか?
長:そうですね。「こういうのを作りたいな」と思って、それで生地屋さんで相談しながら作っているものもあります。
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ブランド立ち上げの前は、バックパッカーでヨーロッパを周遊
タカノ:ブランドは今年で創立10年ということですけれども、それまでは何をされていたんですか?
長:服が好きでデザイナーになりたいなと思っていたので、エスモードという服飾の専門学校に行っていました。その後学校のプライベートスクールに行ったりしながら、ちょっとアシスタントもしていましたね。留学するチャンスを得たりしたんですけど、それは辞めて、バックパッカーをして帰国して、ブランドを始めました。
Celeina:バックパッカーをしていた時は、どのあたりの国に行かれたんですか?
長:もともとフランスの学校に行く予定だったので、持っていた片道切符を使ってパリに行きました。
Celeina:ヨーロッパを回ったりしましたか?
長:そうですね。ヨーロッパをメインに回りました。その他モロッコとか、トルコのイスタンブールにも行きました。
Celeina:色々とご経験されてブランドを立ち上げられたと。
長:ブランドをもともとやりたかったので、お金を貯めて始めました。
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好きな子がおしゃれだったことをきっかけに、ファッションにのめり込む
Celeina:ファッションに興味を持たれた原体験って覚えていますか?
長:ダサかったので、中学生の時に私服をイジられたりしたんですが、それもあって服は人に「ウケる」と思っていたんです。千葉の柏出身なんですけど、古着屋さんがいっぱいあったので、中学生の頃から古着屋さんには行っていたんです。
Celeina:結構感度が高いですね。
長:たまたま近くにあったし、友達と行っていたんですけどね。初めて買った古着も覚えています。
Celeina:どんなお洋服ですか?
長:普通のブラックのデニムです。多分Levi’sですかね。
Celeina:Levi’sが初めての古着って結構アツくないですか!?
長:そうですかね(笑)。アツいかもしれないです。高校生の時にすごく好きな子がいたんですけど、その子の私服がおしゃれすぎて、当時の俺にとっては驚愕だったんです。
Celeina:どんな服装だったんですか?
長:あんまりちゃんと覚えていないんですけど、ロンTみたいな服を何枚も重ね着して、ぐるぐる巻いているみたいな着こなしでした。
タカノ:ちょっと尖った感じの服装というか。
長:記憶の上ではそうですね。その子の横に並んだ自分がマジで合わないなと思って、ファッションにのめり込むようになりました。おしゃれだなと思う友達に相談したりしましたね。結局その子にはフラれてしまったんですけど。
Celeina:そうなんですね。でも恋愛がファッションへの入り口だったという。
長:モテたいというよりは、単純にその子の横に並んだ時に似合うような格好がしたかったんです。
タカノ:何がきっかけになるかわからないですね。そこからブランドを始めて10年経っていますもんね。
長:そうなんですよ。