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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

おかゆでととのう。お粥研究家の鈴木かゆは、自分を救ってくれたお粥の魅力を発信する

2025.1.12

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

12月16日は、番組からの推薦で、お粥研究家の鈴木かゆさんが登場。お粥に心を奪われたきっかけや、1000種類以上ある中から選りすぐりのお粥を掲載したレシピ本『ととのうおかゆ365日』の魅力、発想が豊かな海外のお粥についても伺いました。

「お粥は愛」。毎朝食べるほど夢中になったお粥との出会い

レイラ(MC):お名前で「かゆさん」という方に初めてお会いしました。

鈴木:お粥が好きすぎて名乗っちゃいました(笑)。

レイラ:お粥研究家でいらっしゃいますもんね。

鈴木:そうです。お粥の研究をしていて、世界各国色々な郷土料理のヒントを得て、毎朝お粥を作って、そのレシピを皆さんにご紹介しています。

レイラ:私もお粥は好きですけど、毎朝は食べないですね。

鈴木:そうですよね。これでも我慢していて、本当は3食食べたいんですけど、痩せちゃうので、朝だけって決めて毎朝の楽しみにしています。

レイラ:日本だと体にとってもいいもので、風邪を引いたときに食べて体力を回復してくみたいなイメージがあるんですけど、かゆさんがお粥に夢中になったきっかけは何だったんですか?

鈴木:きっかけはコロナ禍でした。世界が不安で人生が不安で、どうやってこの毎日を乗り越えていこうと思ったときに、ある日お粥を作ったんです。お米の甘いふわっとした香りが立ち込めたときに、ボロボロ涙が出てきちゃって。私は今、お粥を待っていたんだという気持ちになったんです。

レイラ:それは自分の体にいいことをして、セルフケアをしたということでしょうか?

鈴木:仰るとおりです。自分で自分を労わっている手応えで、急激に幸せに包まれました。そこからすっかりお粥沼にハマり、現在に至ります。

タカノ(MC):辛いときに寄り添ってくれる存在なんですね。

鈴木:そうですね。

レイラ:誰でも1回は風邪を引いて寝込んでいるときに、家族が作ってくれたお粥を食べて泣いたことはあるでしょう。誰かに労わってもらうっていうことをお粥が体現していますよね。

鈴木:お粥は愛です。

優しい味だけではない、ウニを乗せたロックなお粥も考案

タカノ:ひとつ気になる点があって、お粥ってすごく優しい味じゃないですか。飽きないですか?

鈴木:お粥は飽きません。今日はミルク粥にウニを入れて、ウニミルク粥を作ったんですよ。ウニを混ぜ込んで、さらに上にウニを乗せた、ダブルウニですね。黒胡椒をかけたグルメなお粥です。これを食べて今日は張り切って頑張ろうと思いました。

レイラ:特別な日にはそういうお粥もあるんですね。

タカノ:色々なアレンジをたくさんされているんですね。

鈴木:そうなんです。すごくシンプルなものも好きですし、こういうロックな元気の出るお粥もとても好きですね。

タカノ:ウニはロックなんですね。

鈴木:ロックですね。

体にぴったりなものを選ぶことが、お粥でととのうということ

レイラ:そんなかゆさんのお粥への愛が1冊の本になっておりまして、7月にKADOKAWAから『ととのうおかゆ365日』を出版されています。365日と銘打っていますから、お粥のレシピも365種類が載っているんですか?

鈴木:そうです。

タカノ:お粥でそんなに作れるんですか?

鈴木:はい。1000種類以上あって、その中からどの子を選ぼうというのが苦しかったです。ここに残っているのは選抜メンバーなので、みんな自慢の子たちですね。

レイラ:日付ごとにお粥が紹介されているんです。例えば2月25日はミルク粥って書いてあるんです。ちなみに今日は12月16日なんですが、茶粥です。

鈴木:忘年会の翌朝はサラっと食べられるように、と思って茶粥にしました。

レイラ:なるほど。忘年会シーズンですもんね。

鈴木:茶粥って和歌山とか奈良の郷土料理で、向こうでは「おかいさん」と呼ばれているんです。それくらい身近なもので、サラサラ食べられて、香ばしい香りがやみつきになります。

レイラ:お粥はととのうんですね。

タカノ:ととのうって、サウナと謎かけ以外で使うことないんですけど、お粥でととのうってどういう感覚なんですか?

鈴木:それこそ忘年会の次の日の朝に、味噌汁を飲んだときにキマったなって感覚ありませんか? 

レイラ:五臓六腑に染み渡る感覚ですね。

鈴木:私の体感なんですけど、「これこれ! これが食べたかったの!」というあの手応えが、お粥に起きるんですよ。今日食べたいお粥に出会える率がすごく高くて。お粥ってしょっぱいものも甘いものもあるので、その中から今日食べたいお粥を選んで作って食べると「あ、これ私が食べたかったやつ!」という感じで、キマったなと思えるんです。

レイラ:体にぴったりなお粥を選ぶんですね。それこそ365種類のレシピがあるので、日付で見ていってもいいし、「今日はどうしようかな? 何が合うかな?」と考えるのもいいですよね。

鈴木:そうですね。選ぶのも楽しいし、作っている過程も癒されて、食べた後には「キマった!」と元気になれます。

タカノ:いいですね、お粥でととのう。

海外のお粥は発想が豊かで日常の美味しい料理としてあるのが魅力

レイラ:海外にもお粥ってたくさんあると思いますが、その魅力はどんなところですか?

鈴木:日常の美味しい料理としてあるところだと思っています。発想が豊かで具材も本当に種類が豊富で、温かいのも冷たいのもあったりするんです。

レイラ:冷たいのもあるんですか?

鈴木:あります。台湾に行ったときに冷凍のお粥に出会いました。豆のお粥なんですけど、冷凍してあってシャーベットみたいな感覚なんです。体がほてったときにもいけるんです。

タカノ:暑い地域だとそういう食べ方もあるんですね。この前香港に行ったとき、お粥を食べましたよ。

鈴木:どうでしたか?

タカノ:やっぱり優しさがあって美味しかったです。僕が頼んだのは、茹で卵が丸々1個入っているやつでした。

レイラ:私もピータン粥が大好きです。レシピにもピータンが出てきますよね。

鈴木:結構クセの強いものも、お米の包容力でしっくりきちゃうんですよね。

レイラ:お米が全部包み込むんですね。

鈴木:やっぱりお粥は愛なんだなと思います。

タカノ:かゆさんが語ると伝わってきますね。

レイラ:お粥愛で、心の温度が2度くらい上がった気がします。

タカノ:こちらの『ととのうお粥365日』はどちらで買えるんですか?

鈴木:書店さんで並んでいますし、Amazonでも購入できると思います。

タカノ:鈴木かゆさんのXInstagramもチェックしてみてください。Instagramは、お粥を上から撮った写真がずらっとアップされています。

鈴木:お粥図鑑を目指しています。

タカノ:ぜひそちらもフォローしていただきたいなと思います。さて「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということでお友達を紹介してもらっているんですが、どんなお友達を紹介してくれますか?

鈴木:私がご紹介するのは、「東京ディープチャイナ研究会」代表の中村正人さんです。本格的な「ガチ中華」を研究されている方で、深い話を聞けると思うので、ぜひ明日も熱々で盛り上がっていただければと思います。

タカノ:楽しみです。

レイラ:「FIST BUMP」、今日はお粥研究家の鈴木かゆさんにお越しいただきました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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