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体にぴったりなものを選ぶことが、お粥でととのうということ
レイラ:そんなかゆさんのお粥への愛が1冊の本になっておりまして、7月にKADOKAWAから『ととのうおかゆ365日』を出版されています。365日と銘打っていますから、お粥のレシピも365種類が載っているんですか?
鈴木:そうです。

タカノ:お粥でそんなに作れるんですか?
鈴木:はい。1000種類以上あって、その中からどの子を選ぼうというのが苦しかったです。ここに残っているのは選抜メンバーなので、みんな自慢の子たちですね。
レイラ:日付ごとにお粥が紹介されているんです。例えば2月25日はミルク粥って書いてあるんです。ちなみに今日は12月16日なんですが、茶粥です。
鈴木:忘年会の翌朝はサラっと食べられるように、と思って茶粥にしました。
レイラ:なるほど。忘年会シーズンですもんね。
鈴木:茶粥って和歌山とか奈良の郷土料理で、向こうでは「おかいさん」と呼ばれているんです。それくらい身近なもので、サラサラ食べられて、香ばしい香りがやみつきになります。
レイラ:お粥はととのうんですね。
タカノ:ととのうって、サウナと謎かけ以外で使うことないんですけど、お粥でととのうってどういう感覚なんですか?
鈴木:それこそ忘年会の次の日の朝に、味噌汁を飲んだときにキマったなって感覚ありませんか?
レイラ:五臓六腑に染み渡る感覚ですね。
鈴木:私の体感なんですけど、「これこれ! これが食べたかったの!」というあの手応えが、お粥に起きるんですよ。今日食べたいお粥に出会える率がすごく高くて。お粥ってしょっぱいものも甘いものもあるので、その中から今日食べたいお粥を選んで作って食べると「あ、これ私が食べたかったやつ!」という感じで、キマったなと思えるんです。
レイラ:体にぴったりなお粥を選ぶんですね。それこそ365種類のレシピがあるので、日付で見ていってもいいし、「今日はどうしようかな? 何が合うかな?」と考えるのもいいですよね。
鈴木:そうですね。選ぶのも楽しいし、作っている過程も癒されて、食べた後には「キマった!」と元気になれます。
タカノ:いいですね、お粥でととのう。