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ドレスコーズの志磨遼平との交流も
タカノ:なるほど。たしかにPOLYSICSもピコピコした音が鳴りつつも、ロックなテイストの音楽をやっている印象があります。そして、以前、ドレスコーズの志磨遼平さんの書籍『ぼくだけはブルー』を紹介した際、志磨さんに番組に来ていただいてお話を伺いました。こちらの書籍でも「DECKREC」の話が掲載されているんですよね。
ネモト:そうですね、かなり深く関わっていました。今でも志磨くんとは交流があってよくやり取りしています。
タカノ:下北沢で飲みに行かれていたとか。
ネモト:当時僕はレーベルをやりながら、ロックバーをやっていたんです。僕の関西の友達が出張で東京に来ていた時に、一緒に連れてきたのが志磨くんや毛皮のマリーズのメンバーたちだったんです。それが志磨くんとの初めての出会いでした。そして、会った2時間後にはうちのレーベルからリリースしようって決めていたんです。
タカノ:すごいですね。
ネモト:今でも「次のライブが1本も決まっていないので、よろしくお願いします」と志磨くんに言われたことを覚えています。それくらい、当時は誰からも相手にされていませんでしたね。
タカノ:その時、松本時代さんも一緒だったと伺っています。
ネモト:そうです。松本時代は志磨くんの後輩なんです。当時、毛皮のマリーズは共同生活していたんですけど、彼はそこに転がり込んできたやつという感じでした。なので、松本時代のことはその頃からよく知っています。
Celeina:先ほど「初期衝動」という言葉もありましたけれども、ビビッときたらすぐに行動に移すタイプですか?
ネモト:何でもそう、というわけじゃないんですけど、夢中になったらそれしか見えなくなる感じですね。
タカノ:それってアーティスト側としてもすごく嬉しいですよね。そこまで熱量を持って、愛を持って接してくれるというか。
ネモト:レーベルを運営してきて1つだけ言えることは、「何かを好きになれる才能を持っていることが大事」ということですかね。それがあればやっていけると思います。
タカノ:すごく大事な言葉ですね。ありがとうございます。
Celeina:そんな「DECKREC」ですけれども、今年25周年を迎えて、周年記念イベントも開催されたんだとか。
ネモト:「DECKREC」としての具体的なリリースは、ここ数年止まっていたんです。でも、友達であるTHE NEATBEATSというバンドのMR.PANが始めた、荻窪の「TOP BEAT CLUB」というライブハウスに遊びに行った時に、「来年25周年だね」という話になって。じゃあ何かやろうかなと思い立って、軽い感じで企画し始めました。バンドをピックアップしていったら、結局8日間やることになりました(笑)。 僕がこれまで交流があったDJや、大貫憲章さんにも出演していただきました。