グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
10月24日は、「KIBI’S BAKE SHOP」の二見さわや歌さんからの紹介で、ブックデザイナーのコバヤシタケシさんが登場。本の本文から装丁までをデザインするブックデザイナーとしての仕事の流れや、装丁を作る上でのこだわりについて伺いました。
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ブックデザインは本の見栄えと読みやすさ、両方に応える仕事
Celeina(MC):今日お迎えするのはブックデザイナーのコバヤシタケシさんです。初めに、コバヤシさんがブックデザインをするようになったきっかけを教えてください。
コバヤシ:戸田ツトムという好きなデザイナーがいて、弟子入りしたいと思ったタイミングで、たまたまチャンスがあって弟子入りしたことが1番の大きなきっかけです。
タカノ(MC):コバヤシさんはブックデザインをされていますが、普通のデザインとは違うものですよね。ブックデザインをする上で、気を付けているポイントを教えてください。
コバヤシ:他のグラフィックデザインに比べると地味に思われることが多いですが、本文の見栄えを良くすることと、読みやすく情報を伝えること、その両方を頑張って応えないといけないので、そのバランスに気を付けています。
Celeina:ブックデザインは依頼を受けたらどんな流れで進んでいくんですか?
コバヤシ:編集者さんから「こういう本が出るのでデザインをお願いします」と依頼が来たら、まずその本の内容を聞きます。場合によっては、ゲラと呼ばれる仮の本文をいただいて読んで、まずは本文から作り始めます。内容によって、1ページあたりの文字数、1行に何文字入る、1ページに何行入るなど、そういう部分を組み立てていきます。内容が難しい本だと、1ページに入っている文字がぎゅうぎゅう詰めになっていても、読める方は多いんです。
Celeina:なるほど。難しい内容の本だと、読み手の方も慣れているだろうという想定した上で、作っていくんですね。
コバヤシ:そうです。でもエッセイなどのライトな内容の本だと、ちょっと行間を開けたりして、詰めないようにします。あとは、書き手によって文体に漢字が多い方と少ない方がいるじゃないですか。漢字が多いと、ページが真っ黒に見えちゃうので、そういう場合は少しゆったりさせていますね。逆に、ひらがなが多い場合は、詰めないとのっぺりしちゃうことがあります。だから単純に、本を開いた時に綺麗に見えるように作っていますね。
タカノ:普段、意識していなかった大事な話を聞けました。