メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

ダンサー・INFINITY TWIGGZは、『D.LEAGUE』参加をきっかけに会社を辞めてプロの道へ

2024.12.2

#STAGE

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

10月3日は、ダブルダッチチーム「REG☆STYLE」のYUIさんからの紹介で、プロダンスリーグ『D.LEAGUE』に参戦しているダンスチーム「FULLCAST RAISERZ」所属のINFINITY TWIGGZさんが登場。KRUMPというダンスのジャンルのカルチャーや、『D.LEAGUE』に参戦することになった経緯などについて伺いました。

KRUMPは負の感情や葛藤をダンスで昇華しようと生まれたジャンル

Celeina(MC):本日は、「FULLCAST RAISERZ」所属のINFINITY TWIGGZさんをお迎えします。

INFINITY TWIGGZ:INFINITY TWIGGZのMASAKIです。よろしくお願いします。

Celeina:MASAKIさんというお名前なんですね。

タカノ(MC):INFINITY TWIGGZというお名前は、アーティスト名でしょうか……?

INFINITY TWIGGZ:ダンサーネームになります。僕がやっているダンスのジャンルのカルチャーにならって名前をつけました。

Celeina:そうなんですね。ダンスのジャンルというのは、KRUMPですか?

INFINITY TWIGGZ:はい。KRUMPにはファミリーカルチャーという文化があって、「Twiggz Fam」という名前のファミリーがあるんです。チームのようなものですね。1番の親がTwiggzさんというダンサーネームの方で、「Twiggz」という名字に加えてそれぞれ名前をいただいて、チームに迎え入れてもらうんです。僕だと「INFINITY」が名前になります。

タカノ:他にはどんなTwiggzさんがいるんですか?

INFINITY TWIGGZ:「Twin Twiggz」とか「Lil Twiggz」といった名前のメンバーがいます。名前にも階級があったりするんですよ。「INFINITY」は階級制度とは関係がない名前なんですが。

タカノ:恥ずかしながら知らないカルチャーだったので、興味深いです。

Celeina:もっと教えていただきたいですね。KRUMPのダンスは、どういったダンスなんでしょうか?

INFINITY TWIGGZ:僕らがやっているKRUMPというジャンルは、パワーとエナジーを感情に乗せて、内側から出すようなダンスです。足を強く踏んだりとか、腕を大きく振ったりとか、側から見るとちょっと喧嘩しているように見えることもある踊りです。

タカノ:手足を震わせるような踊りもありますか?

INFINITY TWIGGZ:そういう動きも使うんですが、それは恐らくポッピンという筋肉を弾くような動きをするジャンルですね。KRUMPだと、ボールを投げるみたいに大きく腕を振ったり、強く腕を出したりするような体の使い方をします。

KRUMPはもともと、ロサンゼルスのサウス・セントラルという貧困の町から生まれたジャンルなんです。大人になってお金を稼ぐために、薬の売人やギャングになるような道しかなく、町を歩いていたら銃で撃たれて殺されるかもしれないみたいな場所です。そんな中で、殺し合うのではなく、生き抜くために、負の感情や葛藤をダンスで昇華しようと生まれたジャンルなので、精神的な部分と深く関係しているんです。

Celeina:だからパワーとかエネルギーを表現するというところに繋がってくるわけですね。

タカノ:表現力や演技力みたいなものも大事になってきそうですね。

INFINITY TWIGGZ:すごく大事ですね。

タカノ:日本のKRUMP人口って多いんですか?

INFINITY TWIGGZ:日本では始まって30年くらいのジャンルなので、KRUMPを作った人がまだ現役で踊っているくらい若いんですよ。KRUMPを踊っている人は全国各地にいるんですけど、バトルのシーンや、大会に来てくれるのは大体300、400人くらいかなと思いますね。KRUMPは怖がられるジャンルでもあるので、大会に出てこない人でもKRUMPを楽しんでいる人はいると思いますし、人口もちょっとずつ増えてきているのかなと思います。

みんなで音を共有する楽しさに魅了されダンスに没頭した大学時代

Celeina:INFINITY TWIGGZさんが、KRUMPやダンスと出会ったのはいつごろだったんですか?

INFINITY TWIGGZ:大学からです。小学校から高校まではずっと野球をやっていました。

タカノ:野球をやっていらっしゃったんですね。

Celeina:先ほどボールを投げるような動きがあるという話もありましたけど、ちょっと繋がりますね。

INFINITY TWIGGZ:確かにそうですね。なので、腕の使い方はやりやすかったかもしれないです。

タカノ:体をコントロールするという意味では、スポーツのような側面もありますもんね。

Celeina:大学生ではなぜダンスに没頭していったんでしょう?

INFINITY TWIGGZ:野球を1回やめて、新しいことを始めようかなと思っていた時に、友達に誘われてダンスサークルに行ったんです。その時に、みんなで音を共有して踊るという経験をして、その楽しさにハマってダンスを始めました。野球を始めたきっかけも、自分が野球をやりたいとかじゃなくて、「仲いい奴らが野球をやっていたからやりたい」みたいな気持ちがあったので、みんなと何かを共有することが、もともと好きだったんだと思います。

タカノ:確かにダンスは音楽を共有するので、一体感がすごく強そうな感じがします。大学卒業後は就職されたんだとか?

INFINITY TWIGGZ:飲料メーカーで3年と3ヶ月働いていました。

タカノ:働きながらダンスもされていたんですか?

INFINITY TWIGGZ:そうです。僕は大学生の頃に、今所属している「Twiggz Fam」というチームに加入したんですが、みんなプロでダンスをやっていて、就職をせずにバイトとダンスを両立する、もしくはダンス1本で生きているというのが当たり前の世界なんです。そんな中でやっていたので、僕も大学を卒業したらバイトをしながらダンスをやっていこうと思っていたんですけど、大学から始めてたった3、4年しかやっていないダンスのためにフリーターになることを、家族には反対されてしまったんです。

すごく喧嘩したんですけど、親は僕のために言っているだろうなとも思って。多分僕も、社会人として働きながらだとダンスができないと、自分で決めつけていただけだったんです。なので、社会人をやりながらダンスで食べていける道を見つけて、親に安心してダンスの道に進むのを応援してもらえるように頑張ろうと思いました。会社員をしながら空き時間にダンス練習をして、土日は大会に出ていました。海外の大会に行くこともあったので、金曜日まで働いて、土曜日の朝に韓国に行って、日曜日の夜に帰ってきて、月曜日に出勤するみたいな生活でしたね。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS