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「Benefit one MONOLIZ」のディレクター・HALは、美しさを競う「ヴォーギング」を広める

2024.11.23

#STAGE

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

10月1日は、Qetic株式会社の代表・宍戸麻美さんからの紹介で、D.LEAGUEのチーム「Benefit one MONOLIZ」のディレクター・HALさんが登場。ヴォーグダンスとの出会いや、D.LEAGUEの面白さなどについて伺いました。

ヴォーグダンスは、雑誌『VOGUE』のポージングを取り入れている

Celeina(MC):HALさんは東京のラジオに出るのは初めてなんですよね?

HAL:初めてです。

タカノ(MC):貴重な機会をいただけて嬉しいですね。

Celeina:HALさんは「ヴォーギング」というダンスのジャンルを日本で広めるべく活動されているんですよね。Instagramでもダンスを拝見して、とてもかっこよかったのですが、ヴォーギングとは一体どんなダンスなんでしょうか?

HAL:ヴォーギングは1972年にニューヨークのハーレム地区で、ゲイの方たちが生み出したダンスです。音楽に合わせて『VOGUE』という雑誌のポージングを真似て、ダンスに取り入れながらバトルをするところから始まりました。

Celeina:だから「VOGUE」に「ing」をつけてヴォーギング(Voguing)と言われるんですね。

タカノ:『VOGUE』の表紙のモデルみたいなポーズを取るというイメージでしょうか?

HAL:そうですね。もともとはダンスではなく、ポージングの美しさを競い合うところから始まりました。実際にヴォーギングもダンスだけではなくて、「フェイス」といって顔の美しさを競い合ったり、「ランウェイ」といって歩き方と服装の美しさを競い合うバトルもあるんですよ。

Celeina:面白いですね。HALさんはヴォーギングとはどこで出会ったんですか?

HAL:小学生の時に、ダンスの先生たちが踊っているのを見て知りました。「これはどんなダンスなの?」と聞いたら、「これはニューヨークのゲイの人たちのダンスだから、女の子は踊ったらダメだよ」と当時言われましたね。その後20歳の時に、ハビエルというニューヨークの師匠に教えていただいてからスタートしました。

Celeina:ハビエルさんと知り合ったことをきっかけに、ヴォーギングと出会い直したとのことですが、どんなところに魅力を感じましたか?

HAL:ゲイカルチャーなので、男女問わず美しさを見せあうところは魅力だと思います。また、ヴォーグダンスのための「ヴォーグビーツ」と呼ばれる音楽があって、この音楽にも私はどっぷりハマってしまいました。

ボールルームでは、即興のダンスに合わせた即興ラップも行われる

Celeina:ヴォーグビーツはどんな音楽なんですか?

HAL:ハウスが基調の音楽だと思います。加えて、4カウントや8カウントに「Ha」と呼ばれる「シャーン」とか「カッ」みたいなアクセントの音が入るんですね。そこでみんなポーズを決めるんです。

Celeina:(ヴォーグビーツが流れ始める)アクセントを感じますね。曲を聴くだけでどこでポーズを取っているかイメージが湧くような気がします。

HAL:ダンスバトルのことをヴォーグダンスの世界では「ボールルーム」と言うんですけど、そこでは、即興で踊っているところに、周りで見ている人の中から即興でラップをしてくれる方が出てくるんです。これを「チャント」と言うんですが、踊っている人に合うチャントをしてくれるんです。

タカノ:ショーとしての見どころがたくさんあるんですね。

HAL:そうなんですよ。多彩な方が集まってくる場です。ぜひ来てください。

Celeina:ぜひ生で見てみたいですね。

タカノ:ボールルームはどこでやっているんですか?

HAL:東京ではやっているところがたくさんあって、特に渋谷と新宿に多いです。

Celeina:先ほどボールルームでバトルをする時に、チャントをしてくれる人がいるとおっしゃられていたと思うんですけど、ダンサー1人1人にお付きのラッパーがいるということなんでしょうか?

HAL:いえ、そのボールルームにいる人がダンサーの踊りに合わせて即興でチャントをするんです。

Celeina:なるほど! すごい才能ですね。

タカノ:日本で開催する時は、日本語のチャントをされるんですか?

HAL:日本語のチャントも混ぜたり、英語でやったりもします。色々な国の人が来るので、韓国の人を呼んだら韓国語でやってくれることもあります。

タカノ:ヒップポップカルチャーとも接続しているんですね。すごく面白いです。

D.LEAGUEには、オリンピック出場者のShigekixも参加

Celeina:HALさんは、第一生命のD.LEAGUEのチーム「Benefit one MONOLIZ」のディレクターも務められています。まず、D.LEAGUEは始まって何年くらいになるのでしょうか?

HAL:2021年から始まりました。シーズンとしては、2024年10月からは5年目に突入します。

タカノ:ダンスを競技化したような大会というイメージで合っていますか?

HAL:はい。Jリーグに似た形で、各企業がダンサーを集めてグループを作って大会を開いています。 

タカノ:ダンスバトルみたいなことなんですか?

HAL:そうですね。コレオグラフのバトルになります。

Celeina:色々なチームがいる中で、それぞれがそれぞれのジャンルのダンスを踊っていらっしゃるという認識で合っていますか?

HAL:そうです。色々なジャンルのダンスが一気に見られる大会なので、好きなダンスのジャンルを探すのにもすごくいいかなと思います。

タカノ:ヒップホップだけとか、ジャズだけとかではないんですね。

HAL:そうなんですよ。今回からオリンピックにも出ていたShigekix(半井重幸)くんが「KOSÉ 8ROCKS」というチームで参加するんですけど、そういった色々な有名な方が日本でも集まってリーグに参加しているので、ぜひ見てほしいなと思います。

タカノ:ダンスのジャンルがバラバラだと、甲乙つけるのが難しそうですよね。表現でもあるので、色々な見方があるというか。

HAL:ジャッジがいつも頭を悩ませているという話を聞いています。

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