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『ゾワワの神様』を出版。漫画家のうえはらけいたは人生の軌道修正を重ねて夢を叶えた

2024.11.22

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

10月9日は、一般社団法人「ビーラインドプロジェクト」の代表・浅見幸佑さんからの紹介で、漫画家のうえはらけいたさんが登場。会社を辞めて美大に入学した経緯や、人生のマイルールなどについて伺いました。

コピーライターの話を描いた漫画『ゾワワの神様』を連載中

Celeina(MC):以前この『GRAND MARQUEE』内で、うえはらけいたさんの『ゾワワの神様』を紹介させていただいたことがあるんですが、その時に気づいてくださいましたよね?

うえはら:そうなんです。友達が「今日『GRAND MARQUEE』を聞いていたら紹介していたよ」と連絡くれて、僕もradikoで聞き直しました。ありがたかったです。

タカノ(MC):そうしたら、昨日の浅見幸佑さんからのご紹介で「FIST BUMP」にたまたまお越しいただけたという。

Celeina:お会いできて嬉しいです。さあ、上原さんですけれども、1988年生まれで、東京都出身。コピーライターとして勤務していた広告代理店を2015年に退職した後、翌年多摩美術大学に編入されました。以降漫画を描き始め、2020年4月に漫画家として独立。現在はWEBサイト『massnavi』で『ゾワワの神様』を連載中です。

タカノ:『ゾワワの神様』がコピーライターの話なんですよね。僕もコピーライティングとか広告業界でも働いているんですが、あるあるがリアルすぎてつらいというか、もう自分にぶっ刺さりまくりでした。

うえはら:そう言っていただけるのは嬉しいです。僕がコピーライターをやっていたのは、もうかれこれ10年以上前のことなので、ちょっと古い話になっちゃっていないかなという不安がずっとあるんですよ。逆にタカノさんは、現役でコピーライターをやられていてすごいですね。コピーライターをやりながら、ラジオDJってできるんですね。

Celeina:うちのタカノシンヤはすごいんです。ありがとうございます。

タカノ:いえいえ、とんでもないです。

Celeina:『ゾワワの神様』でタカノさんが気に入っているエピソードとか、言葉は何かありますか?

タカノ:あります。うえはらさんの漫画にはパワーワードがいっぱい出てくるんですけど、「これをモットーにしよう」と、自分の大切な言葉としてストックしたものもありまして。その中の1つが、第5話のD川さんが出てくる回で、「人のアイデアを笑うのはやめよう、自分のアイデアも笑うな、恥ずかしいと思うのはやめよう」というクリエイターとしてのアティチュードみたいなものを示している言葉です。本当に大事だなと思いました。

うえはら:いやあ、恐縮です。

タカノ:企画の仕事もやっているので、新人の頃には自分のアイデアを「ちょっと恥ずかしいんですけど」と自信なさげに言っちゃうことが結構ありました。

うえはら:僕もめっちゃありました。

タカノ:それは良くないよ、と教えてくれる言葉ですね。

Celeina:コピーライティング業界の方だけじゃなくて、日々を生きる我々全員に刺さる言葉ですよね。

タカノ:Celeinaさんはそもそも漫画を買って読んでいましたもんね。

Celeina:私が「これいいでしょ」とタカノさんに『ゾワワの神様』をおすすめしたら、タカノさんも読んでいたんです。

うえはら:ありがたいです。

26歳の時に広告代理店を辞めて美大に進学

Celeina:そんなうえはらさんのご経歴について伺えればと思います。勤めていた広告代理店を辞めて美大に行かれたんですよね?

うえはら:そうなんです。

Celeina:その時、ご年齢はおいくつだったんですか?

うえはら:辞めたのは26歳くらいでしたね。

Celeina:ある意味、少しリフレッシュなスタートといいますか。

うえはら:僕もなかなか決断できない人間で、むしろもっと早い段階から絵を描く仕事をしたいとか、勉強したいなと思っていたんですけど、ずっとズルズルと仕事をしていたんです。でも26歳の時に、今辞めないと大学に入って再就職する頃には30歳を超えてしまうので、就職のハードルが上がるかもしれないと思ったんです。そういう時間的な制約があることに気がついて決めたんですよね。実際に26歳で2年間大学に行って、卒業した時には29歳になっていたので、ギリギリ20代のうちにもう1回再就職しました。

タカノ:美大を卒業して、また広告業界で再就職されたんですよね。

うえはら:その時はデザイナーをしていました。

タカノ:コピーライターからデザイナーに! あまり聞かないキャリアチェンジですね。漫画はお仕事と並行して描かれていたんですか?

うえはら:そうですね。もともと子供の頃から漫画になりたいという気持ちもあったんですが、美大時代に卒業制作として漫画を描き始めました。これはちょっと続けたいなと思って、卒業後はデザイナーをしつつ、漫画も描いていましたね。

人生は少しずつ軌道修正していけばいい

Celeina:うえはらさんのXを見ますと、プロフィールに「人生がどこからでも軌道修正できるってことをみんなで証明しましょ!」というすごくパワフルなワードを書かれています。

うえはら:まさにさっき話したような感じですよね。軌道修正の連続で、じりじり5度ずつくらい人生を方向転換していったら今のところにたどり着いた、みたいな感じがあります。なので、それをみんなにも共有したいなという気持ちは常にあります。

タカノ:すごくわかります。

Celeina:タカノさんもそういうところがありますよね。

タカノ:そうですね。僕も軌道修正をしつつ、気づいたらラジオのナビゲーターをやっていたような感覚です。

うえはら:人生の大転換みたいなものは、やっぱりできたりできなかったりだと思うんですよ。全部うまくいくよとは言いきれないなと思うんですけど、ちょっとした軌道修正の連続ぐらいだったら、割とみんな汎用性高くできるんじゃないかなと思っています。僕もそれを気持ちのスローガンにしていますね。

タカノ:いや、素晴らしいですよ。

Celeina:うえはらさんは、何かマイルールとかあったりしますか?

うえはら:基本的に才能とか、天性のものと言われるようなものを信じないようにしています。何歳からでも理論とか時間を重ねていけば、習得できるものなんじゃないかなと思っていますね。

Celeina:なるほど。つまり努力の方が才能よりも強いというか?

うえはら:「才能なんてない」という気持ちですね。外から見ると才能っぽく見えているものも、結局努力の蓄積だったりするんじゃないかなと。

Celeina:才能って努力できる集中力だったりしますよね。

うえはら:究極そうだと思います。

タカノ:何かあるジャンルのものがめちゃくちゃ好きで、努力しなくても好きだからやっているみたいな人が「才能がある」と言われているような気もします。

Celeina:外から見たら努力なんだけど、本人としては努力じゃない域に入っているみたいな感じですよね。『ゾワワの神様』を読んで私はゾワゾワしていたので、うえはらけいたさんの内側が知れて嬉しかったです。そして『ゾワワの神様』は現在も『massnavi』で連載中ですので、皆さん読んでパワーチャージしてもらいたいですね。

うえはら:ぜひお願いします。

Celeina:さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?

うえはら:明日は僕の飲み友達で、内装デザイン会社「THERE」をやっていらっしゃる、渡邉藍さんをご紹介します。

Celeina:飲み友達なんですね。

うえはら:昨日一昨日と、割と近しい友達同士で飲んでいたんですけど、そのメンバーで集まった時に紹介していただいた方です。彼女はもともと建築が専門なんですが、内装デザインもできてしまうんです。おしゃれなお店を作りたかったら、藍さんに相談したら完成すると思います。

Celeina:楽しみですね。我々もセンスを磨いてもらいましょうか。明日は内装デザイン会社「THERE」の渡邉藍さんに繋ぎたいと思います。今日は漫画家のうえはらけいたさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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