メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

「機械書房」の岸波龍は、作家活動の1つとして4坪の書店をオープンした

2024.11.22

#BOOK

4坪の書店で、お客さんと会話をしながら本をおすすめする

Celeina:そんな「機械書房」ですけれども、去年の5月にオープンされたばっかりなんですよね。

岸波:そうですね。

Celeina:文芸誌以外にはどんなラインナップがあるんですか?

岸波:文学専門店なので、小説とか随筆、昨日のオルタナ旧市街さんのような本もあるんですけど、とにかく力を入れているのは詩集ですね。現代詩を扱う本屋は東京でも数少ないので、詩集をメインにすることで知られていると言っても過言じゃないと思います。

タカノ:おすすめの1冊とかありますか?

岸波:おすすめの1冊は、海外だとフェルナンド・ペソアというポルトガルの詩人の『ペソア詩集』ですね。今年はガルシア・マルケスの『百年の孤独』が文庫化しましたけど、それみたいな感じで、復刊気味で出たんですよ。それが非常に良くて、何かしら読んだ人が影響を受けるような言葉が書かれているんじゃないかなと思います。誰が読んでも面白い、万人向けの普遍的な詩集ですね。『ペソア詩集』を買いに来たというお客さんも多いですね。

Celeina:お店は4坪と伺いました。

岸波:はい。4坪というと、8畳ぐらいなんです。本当に小さいんですけど、正方形の形をしていて、外側に古本がバーンと並んでいて、真ん中にいわゆる新刊書籍が並んでいる感じの本屋です。

Celeina:岸波さんがご自身でも1冊1冊セレクトされているんですか?

岸波:古本はもちろん買い取りとかありますけど、新刊は極力読んで置いているつもりです。こっちが置きたいと思っていた本を、置いて欲しいという連絡が来て置くというパターンも多いです。店が小さいので、本棚みたいに横に並べていくとたくさん置けないから、平積みで置いています。それこそ詩集でも30冊仕入れることもありますし、結構その辺が変わっていると思いますね。平積みばかりです。

タカノ:岸波さんのお話を聞きながらおすすめを教えてもらうというのもありですか?

岸波:もう八百屋みたいな感じですね。本をおすすめするということは、新鮮な魚を売るみたいな感じに近いかも知れないですね。

Celeina:岸波さんのプレゼンありきのおすすめだったら、間違いないですよね。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS