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「変わり者でいようぜ」というスローガンに惹かれ、直感でポートランドへ
タカノ:ダンサー、振付師、演出家、そしてクリエイティブディレクターとしても活動されていますが、UNOさんが仕事をする上で、クリエイティブな面で大事にしているところはどこでしょうか?
UNO:私は、面白いという角度をすごく大事にしています。クリエイターの中にも、カッコいいが得意な方、可愛いが得意な方、綺麗が得意な方がいますが、私は英語で言うと「Twisted」という、ちょっと一捻り効かせることを大事に思っています。それを学んだのはストリートカルチャーからですね。あまり化粧しすぎたものよりも、生身を残した良さを活かしつつ、でも一捻り効かせたら、「あら、こんな面白くなっちゃったじゃない」ということが、私のクリエイティブディレクターとしての持ち味なのかな、とか(笑)。
Celeina:面白いがキーワードになっているんですね。
タカノ:UNOさんは、ポートランドと日本で暮らしていますが、それもクリエイティブ面に影響しますか?
UNO:私は、ポートランドへ行ったことないのに、直感で決めて、拠点を移したんです。
Celeina:えっ! それこそ面白すぎますよね!
UNO:ポートランドは「Keep Portland Weird」、「変わり者でいようぜ」がスローガンなんです。街の中心地に、でかでかとその言葉が書いてあるんですよ。そういう話を聞いたり、ポートランドに行ったことのある友達から「UNOちゃん、多分ポートランドと合うと思うよ」と言われたりしたので、感覚的に「私、多分ポートランドへ行ったほうがいいっぽいな」と思って、活動拠点を移しました。
Celeina:じゃあ、今は1年の中でポートランドにいる時間のほうが長いですか?
UNO:ちょうど今年と来年はロングプロジェクトがあるので、日本に拠点を戻して、たまにポートランドへ帰るというようなライフスタイルを送っているので、行ったり来たりして過ごしています。ポートランドって、田舎町にぽつんとあるアートシティーみたいな感じなんです。新宿みたいな場所はなくて、メインの街のカラーは、三軒茶屋と高円寺と裏原宿を混ぜたような場所で。その周りに、山や川、海があるという感じなので、変わり者がいっぱい潜んでいます。
Celeina:ポートランドへ行ってみたいです。
UNO:ぜひ。東京にいると、ちょっとハッスルして忙しすぎることがあるじゃないですか。スローダウンしようと思っても、駆け足が止まらない生き方になっちゃうんですけど、たまにポートランドへ行って、自分の中で空気を入れ替えることが、すごくバランスがいいのかなということを、ここ数年思いながら行ったり来たりしています。