グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月6日は、エッセイストの清繭子さんの紹介で、小説家の小泉綾子さんが登場。文藝賞受賞作『無敵の犬の夜』の着想を得た作品や、愛好しているZINEの魅力について伺いました。
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文藝賞受賞作『無敵の犬の夜』の着想は任侠映画
Celeina(MC):タカノさんと小泉さんはお友達だとお聞きしていますが、お2人の出会いのきっかけは?
タカノ(MC):昨日ご出演いただいた清さんが引き合わせてくれたんですよ。
小泉:初めてお会いした時に、タカノという苗字にピンと来るものがあったんです。というのも、私の幼稚園の同級生がタカノさんの弟さんのたか野むさんだったんですね。幼稚園時代、たか野むさんが糊を舐めてしまった事件があって、彼が「死んじゃうんだ」と号泣している姿を見て、初めて私も死を意識したんです。だから、しっかり記憶にたか野むさんが焼き付いていたんですよ。
Celeina:たか野むさん、強烈すぎませんか。
タカノ:昔から変わった人なんです(笑)。小泉さんが第60回文藝賞を受賞された『無敵の犬の夜』は、私も「2024年上半期ベスト本」として番組で紹介させていただきました。やんちゃな先輩・橘さんに憧れを抱いた主人公・界くんの旅を描いた小説ですが、小泉さんのキャラとは違って意外でしたね。
小泉:よく言われます。
タカノ:北九州の中学生の男の子を書くということで、キャラクターの設定が小泉さんとは離れているじゃないですか。どのようなきっかけで思いついたのでしょう?
小泉:任侠映画の『孤狼の血』を観て、こういう作品が書きたいと思って書き始めました。もともと『仁義なき戦い』をはじめ、任侠映画は好きなんですけど、『孤狼の血』は映画館で3回観るほど「これが好き」ってなったんです。
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映画監督の道から小説家へ
タカノ:すごく勢いのある本なので、ぜひ皆さんもチェックしてみてください。昨日ご出演いただいた清さんとは映画学校で知り合ったとお聞きしています。
Celeina:もともとは映画関係のお仕事を目指していらっしゃったんですか?
小泉:映画監督になりたいとしか考えていなくて映画学校に行ったんですけど、何にもなれなかったんです。
Celeina:小説の映画化の際、ご自身で監督されることもあるかもしれないですね。
タカノ:映画学校の卒業後は何をされていたんですか?
小泉:音楽も好きなので、レコード屋さんでずっとバイトをしていました。
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アメリカまで行くほど、ZINEに魅了されている
タカノ:小泉さんは映画だけでなく、カルチャー全般にお詳しいですよね。そして、小泉さんはZINEをいろいろと作っていらっしゃいます。
小泉:やる気が出た時に印刷して、自分で製本しながら販売しています。
タカノ:なかなか夕方の生放送では言いにくいようなコンテンツもあるので、詳しくはSNSやオンラインショップをチェックしてみてください。
Celeina:手作り感も凄く愛情を感じますが、もともとZINEカルチャーがお好きだったのでしょうか?
小泉:ZINEは好きですね。アメリカのポートランドでZINEが熱いと聞いたので、お店に自分のZINEを置いてもらいに行ったりもして。お店の方も面白がってくれるんですよ。
Celeina:ポートランドにZINEの盛り上がっているエリアがあるんですか?
小泉:そうです、お店でも沢山のZINEを置いていますし、コレクションセンターのようなものもあって、面白かったです。
タカノ:そういったエリアがあるんですね! ZINEにのめり込んだきっかけは何だったんですか?
小泉:aggiiiiiiiさんという方のZINEが大好きで、こういうものを作れたらと思ったのがきっかけでした。aggiiiiiiiさんのZINEをオマージュしながら私もZINEを作っているんですけど、まだまだ遠いですね。
タカノ:aggiiiiiiiさんのZINEはどういった部分が特徴なのでしょう。
小泉:aggiiiiiiiさんのZINEにしか書いていない情報がたくさんあるんです。ポートランドが面白いということを教えてくれたのも、aggiiiiiiiさんのZINEだったので。あとは、レイアウトなども特徴的だと思います。
タカノ:色味もかわいいです。
Celeina:中身も藁半紙のような素材を使っていて、レトロっぽさが良いですね。
小泉:最新のZINEはこれまでの作品とは違って、プライベートな思い出を書かれていらっしゃって。本当に面白いので、ぜひ皆さんにも手にとっていただきたいです。
Celeina:小泉さんがそこまでおっしゃるZINE、気になります。ZINEを探すのにお勧めのスポットやイベントを教えてください。
小泉:『TOKYO ART BOOK FAIR』ですかね。世界中から美しいZINEや本が集まってくるのでお勧めです。あとは、文学フリマも良いかなと。私も12月に参加予定がありますし。
タカノ:売り子としてお手伝いしますよ?
小泉:ぜひ、お願いします(笑)。
タカノ:小泉さんは『小泉週報』というニュースレターもされているので、ぜひ登録してみてください。
Celeina:『無敵の犬の夜』もぜひチェックしていただきたいです。さて、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、小泉さんがご紹介してくださるのはどんな方ですか?
小泉:画家で作家の小指さんです。
Celeina:小指さんとはどういったご関係なんですか?
小泉:私が大ファンということで、共通の友人に紹介してもらった方です。
Celeina:小泉さんが激推しということで、間違いないですね。今日は小説家の小泉綾子さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann